著者:八幡 正則
ページ数:147
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――戦後GHQが日本に民主主義を取り入れる中で着目した人物は、次の誰でしょうか。
1.聖徳太子、2.二宮尊徳、3.板垣退助
正解は、本書『第五条、農協運動は、「人々が納得し合う」運動です』をご覧ください。
私たちが幸せに生きていく上で不可欠の条件、協同組合運動が掲げる幸せの条件は、人によって実践されてこそ未来へとつながる「人の道」である――農協運動の真髄とは何か、農協の第一線で組合員と共に農協運動を実践し、二宮尊徳翁の教えから共同組合運動を考えてきた著者が、いまその真髄に迫るべく現場からの農協論を書き記す。
自身の足跡の中にJAの歴史を振り返りながら、次世代の農協人、そして若者たちに贈るメッセージ。
[目次]
序文
まえがき
序章 農協運動に生きる――、を考える
一、農協運動の拠(よりどころ)=JAの理念
二、農協運動の実践者とプロの運動者=役職員
三、JAは「自分つくり」に最適な職場
四、運動者としての「自分」を考える
①遺伝子(DNA)が解き明かす「自分」
②深層心理で動かされる「自分」
③「自分」の居所―立脚地を確かめる
五、協同の原型は「家族・家庭」にある
六、常に開闢(かいびゃく)の一鍬(ひとくわ)を
七、JAは今、歴史的危機に瀕している
歴史的大転換期の認識
農協運動は、最大の危機に遭遇している
本章 「農協運動心得六か条」
第一条 農協運動は、「自分を明るくする」運動です
第二条 農協運動は、「わがため人ため」の運動です
第三条 農協運動は、「環境と共生きする」運動です
第四条 農協運動は、「大地性を享受する」運動です
第五条 農協運動は、「人々が納得し合う」運動です
第六条 農協運動は、「人と世に推譲する」運動です
その一、推譲にはじまる協同組合運動
その二、推譲の最たるものは「教育」活動
その三、教育基金を「推譲」で共積する
補章 半寿を越えて
一、私の生い立ち
二、恩師・三浦虎六先生―二宮尊徳翁との邂逅
三、私は何を推譲できたか
(付録一) 第二十五回『農協人文化賞』受賞候補推薦書
(付録二) 「二宮尊徳翁」の小史
跋 八幡正則氏の力作を推奨する
あとがき
■著者紹介
[出版社からのコメント]
厳しい現実を生きるために、日本人は昔から互いに助け合ってきました。都市化が進み助け合わなくても生きていける様な気がする現代でも、やはり人は一人では生きていけず、本当の意味での幸福は人との関わりが重要となることに変わりはありません。その意味で本書は農協関係者はもちろん、都会に暮らす多くの方にも手に取っていただきたい一冊です。
[著者紹介]
八幡 正則(はちまん・まさのり)
1930年(昭和5年)鹿児島県南九州市(旧勝目村)生まれ。1951年鹿児島農林専門学校卒業。同年鹿児島県指導農協連合会に就職。経済連果樹園芸課長、中央会各課長を歴任し1972年総合対策部長。信連に転じて1978年参事に就任。1984年退職。同年信連常務理事就任。二期6年を経て1990年に退任。その後、(株)鹿児島総合研究所特別研究員、南日本新聞社客員論説委員、KUCユニバーサルカレッジ校長、NPO法人「鹿児島県有機農業協会」副理事長、鹿児島大学農学部非常勤講師、同大学稲盛アカデミーで「二宮尊徳に学ぶ」を講ずる。県立短大非常勤講師、「県政100人委員会」委員、「かごしまの食を語る会」会長、「焼酎文化・いもづるの会」会長など務める。
〔褒章〕第25回「農協人文化賞」受賞(平成15年)
〔著書〕『人は他人仲・稲は田中―南斗六星子物語―』ほか
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