著者:アイム・ユア・ヘッド
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(あとがきより)
生まれた時から育てづらく、発達障害、少なくとも発達障害グレーゾーンであろうと思っていた6歳の息子。夫の国ニュージーランドに引っ越したのを機に受診させたら「ギフテッドではないか」と言われ、夫婦ともに「え???」となりました。
これが、私たちの「ニューロダイバーシティ」の旅の始まりです。
ネットに溢れる様々な情報の海で溺れそうになりながら、トライアンドエラーを繰り返す日々。そんな中で、本人も家族も、少しずつ特性を理解し、日常生活を穏やかに過ごす方法を探れるようになってきました。
1年前の私自身がそうであったように、一般の方々にとって「ギフテッド」といえば、煌めくような天才を想像される方が多いと思います。実際に、そんなギフテッド児も確かに存在します。けれども定型発達児にもそれぞれ個性があるように、ギフテッド児にもそれぞれの個性や知的レベルの幅があります。
息子は学校ではそれなりにうまくやっているようですが、「天才!こんなの出来るなんて信じられない!」というような神童では決してありません。保育園から小学校の現在に至るまで、外では割と優等生な感じの評価をもらい続けてきています(マスキングと言い、上手に特性を隠しています)が、その一方で、家では多動、癇癪、弟に対する過度な嫉妬、感覚過敏による不機嫌、偏食、こだわりの強さ、寝付きが悪く早朝に目覚める睡眠問題などなど。とにかく夫婦揃って全力で向き合い、取り組んでいてもなお、ヘトヘトになるような子です。
いくつかの理由から、息子はまだ、正式な「ギフテッドスクリーニング」なるものを受けていません。親の感覚でいうと、ギフテッドでない可能性も十分にあると思っています。それでも、2歳下の次男(定型発達児)と比較してみて、長男の脳の発達・働きが一般的なそれとはかなり違うということだけは、夫婦揃って断言できます。これが医学的になんと呼ばれるのかはまだ分かりませんが、ニューロダイバーシティという言葉が脳の多様性を指すのであれば、そうそれそれ!と賛同したい気持ちでいっぱいです。
息子が年齢を重ねるにつれ、学校の先生、お友達、それぞれの国の親戚や家族などからの理解とサポートが必要となってきたため、身近な人々に読んでもらいたくて、ルーミーの紹介絵本を作りました。
この絵本をきっかけとし、周囲の人々が、この(ちょっと面倒くさいけれども)小さくてユニークなピカピカ輝く魂のことを、理解してくれますように。
また、世界中に溢れる様々にユニークで多様なこどもたちみんなが、より良い理解と適切なサポートを受け、伸びやかに笑顔で育っていけますように、心から願ってやみません。
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