著者:松井 優子
ページ数:64

¥500¥0

【読者特別プレゼント】
本書を手にとってくださったあなたへ障害者雇用で活用していただけるプレゼントをお渡します。

プレゼントの内容は、私が障害者雇用に携わってきた中で、面接時に確認しておいたほうがよいと思う点をリストアップした「障害者雇用の面接時に確認しておきたいチェックリスト」です。

採用面接では、ネガティブな情報を聞き出すことがポイントとなります。

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障害者雇用は、一般の雇用とは違う、何か特別のことと思っている管理部や人事担当者の方にお会いすることがあります。

しかし、障害者雇用や特別支援教育に十数年携わってきた私から見ると、障害者雇用も一般の雇用もほとんど大きな差はないと感じています。必要なのは、どのように組織をマネジメントできるのか、人材を活かすことができるのか、ちょっとした配慮やコミュニケーションができるかどうかです。

それでも、障害者雇用をおこなう上で知っておいたほうがよいこともありますし、ちょっとしたコツのようなものもあります。そこで本書では、はじめての障害者雇用をおこなう企業や担当者が、効果的に障害者雇用を進めるために必要な5つのステップをわかりやすく解説していきます。

また、すでに障害者雇用をしている企業であっても、なぜか障害者が職場定着しない、社内での理解が進まない・・・などの、何らかの課題を感じているのであれば、本書を読むことで解決につながる可能性でしょう。

【目次】
第1章 障害者雇用が進まない理由
総論賛成各論反対になりがちな障害者雇用
障害者雇用が進められないのは、方法がわからないから
はじめてのことは、誰でも不安がつきもの

第2章 障害者雇用を成功させるためのステップ1 障害者雇用に関する意思決定をする
意思決定ができていないために起こる残念なことがら
障害者雇用には、長期的な視点が必要
企業には変化がつきもの

第3章 障害者雇用を成功させるためのステップ2 社内における障害者理解をはかる
社員の理解が絶対に必要な理由
一緒に働く一般社員にこそ学んでほしい障害者理解
社内の障害者理解をはかるために何ができるのか

第4章 障害者雇用を成功させるためのステップ3 業務の内容を選定する
業務の切り出しのポイントによって、障害者雇用の質は変わる
障害者が働ける仕組みをつくらないと、担当者は仕事ができなくなる
業務に関する障害者配慮に必要なことは、得意な認知方法を知ること

第5章 障害者雇用を成功させるためのステップ4 効果的な採用をおこなう
障害者雇用の採用方法はこんなにある
求める人材が集まらないのは、求人票の書き方が間違っているから
職場実習をおこなったほうがよい理由

第6章 障害者雇用を成功させるためのステップ5 職場定着のための方法を考える
雇用してからが、本当のスタート
雇用してから起こる課題、問題とは
職場定着に必要なポイントとは

おわりに

【著者のプロフィール】
障害者雇用アドバイザー 松井優子

大学卒業後、民間の教育機関にて、知的障害、発達障害者の教育・就職支援に携わる。送り出した学生たちが就職してもしばらくすると戻ってきてしまう現実を見て、企業の受け入れ体制や障害者理解の必要性を実感する。

その後、特例子会社1社の勤務を経て、特例子会社の設立に関わる。ゼロからのスタートで、社内の理解促進、業務の切り出し、障害者やスタッフの採用・人材育成、職場定着、新規事業など、多岐にわたる業務を経験する。特別支援教育の研究所の主任研究員を経て、現在、障害者雇用ドットコムを運営。

障害者雇用を送り出す側、受け入れる側、また研究者として関わった経験を活かし、障害者雇用や障害者雇用を視野に入れた新規事業開発や人材育成、組織活性化のコンサルティング及び研修講師を務める。研修企画・講師の実績多数。

その他の活動としては、聖学院大学人間福祉学部非常勤講師(平成29年度)や東京情報大学看護学部非常勤講師(平成30年~)、公益財団法人東京しごと財団「障害者雇用実務講座」の実践演習コース研修講師(平成25年度~平成30年度)、横浜市障害者就労推進委員(平成27年度)などがある。

プロフィールの詳細や著書・論文については、下記に記載。
→ https://syougaisya-koyou.com/business-contents

障害者雇用ドットコム
→ https://syougaisya-koyou.com/

【まえがきより】
私は、障害者雇用を推進するための特例子会社の立ち上げや、障害者雇用を始めて行う企業向けの研修、コンサルティング等を経験し、障害者雇用をおこなう多くの企業を見てきた中で、障害者雇用を行う上で必要なステップがいくつかあると考えています。

それは、この5つのステップをしっかり踏んでいないと、一時的には障害者雇用率を達成し成功したかのように見えても、すぐに雇用した障害者本人が退職してしまったり、障害者雇用の担当者が疲れ切ってしまったりして、継続的な障害者雇用が難しい状況になる状況を見てきたからです。

ここで、私と障害者雇用の関わりについて、少しお話しておきたいと思います。

私が障害者雇用に関わり始めたのは、大学卒業後に民間の教育機関で、知的障害や発達障害の学生の教育や就労支援に携わったことがきっかけでした。不登校の生徒が通うサポート校で教員をしていましたが、知的障害や発達障害や何らかの困難さを抱えている生徒が多く、そこで障害者の就職支援に関わることになったのです。

当時はちょうど知的障害者の雇用が一般企業でも受け入れられ始めた時期でもあり、企業へ学生たちと一緒に実習の依頼や採用面接にいくと、対応してくださる会社の役職者や管理職の多くはとても好意的に接してくださいました。しかし、企業実習をして就職がきまった学生たちがしばらくすると戻ってきてしまう・・・そんな状況を目の当たりにしました。

障害者雇用は、本人のスキルや能力も大事ですが、それ以上に企業の受け入れ体制や障害理解の必要性を感じました。同時に、私だったら、もっと彼らが活躍できる職場を作れるのに・・・、そんな思いから特例子会社の設立に関わりました。

特例子会社では、まさにゼロからのスタートで、机と椅子と電話だけがあるオフィスの中から、社内の整備や業務の切り出し、障害者やスタッフの採用、人材育成に携わってきました。それでも、数年経過すると、障害者雇用率を達成でき、スタッフも育成して特例子会社内の障害者雇用も軌道にのってきたため、障害者雇用に悩んでいる企業のコンサルティングや研修を新規事業としてはじめました。ある地域では、初めて障害者雇用をおこなう企業を対象にした研修に企画から関わり6年ほど講師を務めました。また、ある行政からは障害者雇用に関する調査の受託事業を受け、障害者雇用未達成の中小企業を対象としたヒアリング事業を行い、約800社の企業の障害者の本音と向き合ってきました。

障害者雇用に関しては、障害者を送り出す教育機関と、受け入れる企業側の両方の経験をし、さらに中立的な立場から見るため、社会人大学院に通い研究者という立場からも障害者雇用を見てきました。障害者雇用をさまざまな視点から見て、聞いて、考えてきたその集約が【障害者雇用を成功させるための5つのステップ】になります。

5つのステップは、次のとおりです。
ステップ1 障害者雇用に関する意思決定をする
ステップ2 社内における障害者理解をはかる
ステップ3 業務の内容を選定する
ステップ4 効果的な採用をおこなう
ステップ5 職場定着のための方法を考える

それでは、さっそく見ていきましょう。

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