著者:上田 謙二
ページ数:207

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[商品について]
――明治24年に完成したニコライ堂を「霧雨のニコライ堂の屋根ばかりなつかしきものはまたとあらざり」と詠んだ文学者は、次の誰でしょうか。
1.与謝野晶子、2.宮澤賢治、3.石川啄木
正解は、本書「八 東京復活大聖堂成聖」をご覧ください。
1846年、江戸の終わりに小田原で生まれた植田又兵衛は、明治の混乱する世相の中でロシア正教の神父ニコライ師と出会い、熱心にその教理を学ぶようになる。やがてニコライ師から洗礼を受けた又兵衛はハリストスの福音の証人(あかしびと)となり、家業の材木業で生計を立てながら信者の使命を果たていく――明治の激動の時代に、敬愛するニコライ師と共にロシア正教の信仰に生き、小田原の発展に尽くしたイオフ植田又兵衛の生涯を、大津事件や日露戦争など当時の歴史や社会情勢と共に描いた一庶民の伝記。

[目次]
一 若き頃
二 入 信
正教会の信仰
神の啓示
聖書と聖伝
神の本性
神父
神子
神聖神=聖霊
人間の創造
人間の本性

照管(しょうかん)と摂理(せつり)
恩寵
イイスス・ハリストス
降誕
公生活
受難
十字架上の死
復活
昇天
教会
神の民としての教会
ハリストスの体としての教会
機密
三 聖地購入
四 有志義会事件と小田原教会
五 材木業
六 分水事件
七 憲法発布と町会議員立候補
八 東京復活大聖堂成聖
九 大津事件
十 鏡信一刀流
十一 長女フクの結婚
十二 日清戦争
十三 聖体礼儀
十四 植田塾(その一)
割算の九九(その1)
割算の九九(その2)
十五 植田塾(その二)
報徳
至誠
勤労
分度
推譲
積小為大
一円融合
新田開発―心田開発
道徳・経済の一元論
十六 モレーベンと日英同盟
十七 大海嘯
十八 日露戦争(その一)
開戦過程
韓国支配の進展
戦局の推移
国内体制
戦争の結果
思想的影響
十九 日露戦争(その二)
二十 日露戦争(その三)
二十一 下肥騒動
二十二 有朋 幸吉 鈍翁 潤一郎 白秋
二十三 又兵衛全国信徒大会に出席す
二十四 伊藤博文暗殺事件等
二十五 娘フクの永眠
二十六 明治の終焉
参考文献
著者略歴

[担当からのコメント]
今でもお茶の水のシンボル的存在といえるニコライ堂ですが、その愛称の由来となったニコライや信者たちの事跡は残念ながらあまり知られていません。本書は一人の信仰者の生涯を追った伝記ではありますが、明治という時代の空気を感じられるという点でも興味深くお読みいただける作品になっています。ロシア正教に興味のある方もそうでない方も、ぜひ手に取ってお楽しみいただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
上田 謙二(うえだ けんじ)

1940年生まれ。神奈川県出身在住
早稲田大学卒業
1988年 日本随筆家協会賞受賞

著作
1989年 随筆集『父の涙』日本随筆家協会
1993年 小説集『足音』日本随筆家協会
1996年 随筆集『城と堀のある町から』近代文芸社
2005年 紀行文『イタリア小紀行 リアルト橋からの眺め』新風舎
2011年 エッセイ集『小田原人北村透谷』夢工房

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