【無料で読める】老子（Tao）現代語現場訳: クセがありすぎる脱力系超意訳+白文・書下文・学術的訳

言葉で表せぬTaoをあえて五千文字余に表した『老子道徳経』が鮮やかに現代の現場に蘇る!?
学術的には全くためにならない、青樹謙慈的老子超意訳。

いつも心にラオツーを

『老子道徳経』の学術的な訳を読んでピンと来る人は、ほとんどいないのではないかと思う。
そこで意訳の登場とあいなるわけである。
有名どころでは加島祥造氏の現代詩訳、最近では新井満氏の自由訳。
そもそも言葉で表せない『道（タオ）』というものを、あえて五千文字余に表したわけなのだから老子の解釈は人の数だけあって当然である。
老子を意訳する人の感性をあぶりだすものが、老子にはあると思う。
その中でも俺の感性と似ている意訳というものがあるに違いないと思い、老子意訳に関する本をいろいろと貪るも、いまだに共感する意訳に出会ったことがない。
そんなわけで、このたび自分で老子を意訳することにした。

酒はラオチュー
ラーメンはラ王
そして
いつも心にラオツーを！
[青樹謙慈：2007年07月26日（木曜日）の日記より]

目次第１章：道可道非常道～道（タオ）とは何か
第２章：天下皆知美之爲美～相対世界で生きるコツ
第３章：不尚賢～賢者の要件
第４章：道冲而用之或不盈～無限供給の源
第５章：天地不仁～人間が勝手に創り上げた神の概念
第６章：谷神不死～男はどうしても女に勝てない
第７章：天長地久～『生きないで生きる』智慧
第８章：上善若水～水のように
第９章：持而盈之～強欲な人は満足を知らない
第10章：載營魄抱一～花は無心にして蝶を招く
第11章：三十輻共一轂～無用の用
第12章：五色令人目盲～夢も目標も持たない幸せ
第13章：寵辱若驚～八風吹けども動ぜず
第14章：視之不見～直観で捉えたタオは言葉で説明できない
第15章：古之善爲士者～タオなる人の心持ち
第16章：致虚極大海の一滴
第17章：大上下知有之～『自分の思い通り』は最低の人
第18章：大道廢～大道廃れて仁義有り
第19章：絶聖棄智～素朴に帰ろう
第20章：絶學無憂～脱学問のすゝめ
第21章：孔徳之容～タオの本質とは
第22章：曲則全～右から左へ受け流す唄
第23章：希言自然～沈黙のすゝめ
第24章：企者不立～自然体でいきましょう
第25章：有物混成～それを人は『道（タオ）』と呼ぶ
第26章：重爲輕根～軽挙妄動への戒め
第27章：善行無轍迹～言うだけ見せるだけの人
第28章：知其雄～偉大なるデクノボー
第29章：將欲取天下而爲之～無為のすゝめ
第30章：以道佐人主者～老子の非戦論（戦争論）
第31章：夫佳兵者～戦争に勝っても負けても悲しい
第32章：道常無名～樸という生き方
第33章：知人者知～己れを知り己れに勝て
第34章：大道汎兮其可左右～自己イメージのない人の偉大さ
第35章：執大象～シンプルイズフォーエバー
第36章：將欲歙之～ゴム風船と紙風船
第37章：道常無爲～無為にして為さざるは無し
第38章：上徳不徳～真の徳とは
第39章：昔之得一者～得一の思想とは
第40章：反者道之動～有は無より生ず
第41章：上士聞道～本当に大きいものは完成することがない
第42章：道生一～かっぱぎゲームの末路
第43章：天下之至柔～柔弱ハ不定形ナリ
第44章：名與身孰親～足るを知る者は他人を利用しない
第45章：大成若缺～自分、不器用ですから
第46章：天下有道～生きてるだけでありがたい
第47章：不出戸～愚道者たち
第48章：爲學日益～『為るものは為る』の法則
第49章：聖人無常心～そのまま・このまま・あほのまま
第50章：出生入死～必死になってリラックスする人たち
第51章：道生之～玄妙な徳
第52章：天下有始～母なる道（タオ）に還ろう
第53章：使我介然有知～奢侈の戒め
第54章：善建者不抜～安泰は道（タオ）の王道
第55章：含徳之厚～ハートで生きる
第56章：知者不言～分かる人にだけ分かる真の知者
第57章：以正治國～キレイゴトでメシを喰う
第58章：其政悶悶～相対世界の住人
第59章：治人事天～嗇（ものおしみ）の徳
第60章：治大國～最高のチョイスはおまかせコース
第61章：大國者下流～ほんものは謙虚
第62章：道者萬物之奥～偽善者もタオに繋がっている
第63章：爲無爲～傷だらけの人生から失敗のない人生へ
第64章：其安易持～単純に考える
第65章：故之善爲道者～健康ヲタクをやめると健康になる法則
第66章：江海所以能爲百谷王者～へりくだって世を見れば
第67章：天下皆謂～三宝の徳
第68章：善爲士者不武～不争の兵法
第69章：用兵有言～守勢の兵法
第70章：吾言甚易知～老子も愚痴る（グッチ裕三編）
第71章：知不知上～謙下の態度
第72章：民不畏威～驕慢な心を棄てよ
第73章：勇於敢則殺～人の裁きより天の裁き
第74章：民不畏死～死生は自然のままにまかせよ
第75章：民之饑～内なるいのちを大切に
第76章：人之生也柔弱～撓やかに柔らかに
第77章：天之道～埋め戻しの法則
第78章：天下莫柔弱於水～あほになるより、あほであれ
第79章：和大怨～人に怨まれない生き方
第80章：小国寡民～理想郷は自分の心の中だけにある
第81章：信言不美言不美～真理は世俗の常識とは逆のところにある