著者:平山崇
ページ数:39
¥170 → ¥0
本書は「性的嗜好×哲学」の第8巻です。12の詩編を収録しています。
「性的嗜好」と「哲学」を掛け合わせ、詩の新しい領域を開拓しようとする野心的詩集です。この組み合わせは一見すると異質ですが、そうではありません。性的嗜好は非理性的なものではなく、明晰な思想性があり、精神分析の援用による解釈が可能です。このような性的嗜好は思想や論理の最右翼である哲学と親和性が高いため、詩という同次元のフィールドで化学反応を起こしやすいと言えるのです。それは詩作のしやすさにも通じます。
冒頭に「哲学用語解説」のコーナーを設け、簡単に用語を説明しました。それを読まれてから詩編を読むとより深く味わえるでしょう。
二〇二二年一月一日
平山崇
参考文献
永田守弘『性的嗜好大事典』筑摩書房、2006年
鳥山仁、九瀬足波『官能小説用語表現辞典』三和出版、2013年
田中正人『哲学用語図鑑』プレジデント社、2015年
田中正人『続・哲学用語図鑑』プレジデント社、2017年
作者:平山 崇(ひらやま たかし)
中国蘇州大学大学院修士課程修了。日本語教育能力検定合格、HSK6級、日本心理学会会員。精神病院で心理職に従事した後、中国の黄山学院、中国科学技術大学大学院ソフトウェア学院、蘇州大学等で日本語教育に従事。日本で初めて日本語学校に心理検査とカウンセリングを導入する。現在、出版社勤務。
・中国で十九冊の日本語教材を出版。
・キンドル本を230冊出版。代表作「新☆短編小説を読んで中国語を学ぼう」「北海道開拓史」。
・自身が作詩・作曲・編曲を担当する音楽ユニットRALY&SMALL FISHを主催し、Amazon Musicなど各種サイトで多数の楽曲を発表。編曲済の楽曲は230曲。作曲のみは推定800曲を超える。
■HP:平山崇HP
■ブログ:賀小魚の中国語PARTY!
目 次
哲学用語解説
両性具有と性悪説
体臭性愛と翻訳の不確定性
生理愛好と理気二元論
尿性愛と指令主義
ラブドールと柔弱謙下
くすぐり責めとエロティシズム
髪コキとパサージュ論
醜化と縦横家
食事観察とタイプ同一説
実況系言葉責めと善
スパンキングとアウラ
カンダウリズムと認識論的切断
※サンプル
カンダウリズムと認識論的切断
友よ
我が妻の裸体を覗き見よ
遠慮はいらぬ 着替え中の肉体を見よ
キャミソールの肩ひもが外れて
あらわれた乳房は
ふっくらとしていながら
ガラス製品の固さも持つ
グループフルーツを半分に切ったような
瑞々しさがゆれている
その尖端に司令官の如き乳首が立ち
花飾りの乳輪が周囲を可憐に護衛する
※後略
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