著者:空田 広志
ページ数:73
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―躍動する詩の言葉が劇場を超えて小さな宇宙へと飛び出してゆく―
暴力や戦争の餌食となった魂は/怨霊と憎悪で繁殖した/ブラックバスになる/ブラックバスは淡水の世界から/忍者のごとく海に出没/き奴ら ブラックバスの食欲は/エンタープライズさえ噛み砕く牙/埠頭に碇を下すエンタープライズは/船員たちがルーレットに戯れている/この盤石な城さえブラックバスは/今や蚕食をする/エンタープライズの残骸は/不安に戦く鯨になる(「鯨になったブラックバス」より)
虚ろな言葉の雲が覆う世界を鮮烈な詩の刃で切りひらく、魂と生命と平和への祈りに捧げる渾身の詩集。
[目次]
Ⅰ
零時の猿芝居
夏
春の嵐
金色の蟬
主
寒 夜
牛 (Ⅰ)
十一月の歌
春立つ
堪 忍
牛 (Ⅱ)
ドラマ
ほろ酔い
春
密 月
凧あげ
牛 (Ⅲ)
月 食
都路むら
Ⅱ
アルバムPART〔1〕 ――わたしとオキナワ――
ポストがしわぶきひとつ
同窓会
うちなわの牛
夜の奏曲 (Ⅰ)
地球元年のメッセージ
夜の奏曲 (Ⅱ)
輪 廻
その日
雲の学校
鏡
歌を忘れた蛙
鯨になったブラックバス
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
詩が言葉の劇場だとすれば、私たち=詩の読者は、そこにいる観客ではなく舞台そのものではないだろうか――本書はそんな予感を抱かせる詩集になっています。本書の中で出番を待っている言葉の役者たちが、あなたの世界でどの様な劇を繰り広げるのか、ぜひ手に取って楽しんでいただければ嬉しく思います。
[著者略歴]
空田広志(そらだ・ひろし)
俳句結社「河」同人
俳人協会会員
経歴
十代後半より同人誌活動
「でいもん」「原始林」「紅座」「宇宙詩人」等を経る
文芸誌「弦」に短編小説を発表
一時期、中部ペンクラブ会員として活動
韓国、フランスの詩人と交わる機会あり
企画展
2005年 彫刻の森美術館 「まんだーら」出展
2005年 青山芸術祭(東京)「零時の猿芝居」ポストカード展
2006年 ニューヨーク芸術祭2006 メトロポリタンパビリオン
Ёnの奇跡「獅子よ」出展 (世界同時多発事件追悼記念)
2019年 アートオブトゥモロー芸術祭 シンガポール
「麒麟の目」出展
受賞歴
?年 第5回春日万葉の森歌垣大会
「千枚田千の鏡の田植水」 春日の森賞
1998年 あなたの詩歌石に刻んで千年ロマン
「螢火やもみじのような手の中で」合同句碑。岐阜県蛭川村
2002年 第8回時実新子文学碑記念川柳大賞
「桜の木大笑いして花散らす」 秀逸 レリーフ楯
2015年 小林一茶189回忌全国俳句大会
「八月やまた鶴を折る鶴を折る」 信濃町長賞
2019年 アートオブトゥモロー特別芸術賞(シンガポール) 日欧芸宮殿芸術協会
著書
1973年 「飛翔するコンコルド」 詩耕社
1985年 「パンチボール」 鳥影社
2006年 「麒麟の目」 美研インターナショナル
2018年 改訂版「麒麟の目」 電子書籍おいかぜ書房
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