著者:小川さなえ
ページ数:37
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アルツハイマー型認知症になった父を、母と共に見守り、看取っていく過程での出来事や心の葛藤を記した体験談です。両親が元気だった頃、私は親孝行な娘ではありませんでした。両親は私たち3人姉妹を大切に育ててくれましたが、その愛情に感謝しながらも少し重く感じていました。そんな矢先、母にクローン病という難病が見つかり、父の認知症の進行。両親をこれ以上二人だけにしておくわけにはいかないと、私の住む静岡県に呼び寄せました。その後、父が亡くなるまでの3年半は私にとって特別な時間になりました。認知症の親のサポートというと大変なことばかりの日々だったように思われるかもしれませんが、大変なことの合間には穏やかで幸わせな日常があり、過ぎ去ってみるとそれこそが父との絆であり、亡くなった今もそしてこれからも私の中で大切に生きていくような気がしています。父の介護を通じて、私はもう一度親子の心の絆を取り戻したかった、「ありがとう」を伝えたかったのだと思います。
目次
はじめに
第1章 とまどい
★認知症の父、クローン病の母 このままでは共倒れ?
★父、サービス付き高齢者向け住宅に入所する
★心の奥から湧いてきた思い
第2章 混乱
★環境の変化への父の混乱
★医師から告げられたこと
★デイサービスのレクリエーション
★「今日はうちに帰る!」への介護士さんの心あたたまる対応
★感情のコントロールが難しくなっていった父
★父の困った行動を受け入れることができなった私
第3章 気づきと理解
★周りを頼る勇気
★心が満ち足りるかかわり
第4章 行動
★いっしょに歩くこと
★安心する場所でくつろぐ
★笑うこと、泣くこと
第5章 悲しみとあきらめ
★母の苦悩
★私の苦悩
★辛い光景
★ただここにいてくれるだけでいい
第6章 受容と感謝
★春のころ
★初夏のころ
★夏のころ
★お別れの日
おわりに
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