著者:中村 心護
ページ数:77

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「セフェル・イェツィラー」は「形成の書」もしくは「創造の書」と呼ばれ、最古にして最も有名なカバラ文献のひとつであり、カバラの奥義でもあります。1887年に「黄金の夜明け団(ゴールデンドーン)」の創設者のひとりであるウィリアム・ウィン・ウェストコットによってヘブライ語から英語に翻訳され、同団の知識講義の資料にもなりました。

「セフェル・イェツィラー」の本文は六章構成で、あまり長いものではありませんが、世界創造の神秘とヘブライ語22文字の秘密が解説されています。これは後に、生命の樹やタロットカードの大アルカナの22枚との対応にもつながっていくものです。

「知性の50の門」と「知恵の32の道(もしくは32の叡智のパスと訳される)」も収録されていますが、これらは厳密にはセフェル・イェツィラーではなく、英語版に収録されているカバラ文書です。特に「知恵の32の道」は「生命の樹」の32のパスに対応しています。(図を参照してください)10のセフィラと22のパスの合計32の道が示されています。これはイェツィラー文とも言われます。

分かりやすい図説と、解説がついています。

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