素人に教えたい『かんたん剪定術』の本

この本は樹木の剪定なんてやったことがない、だけど樹木に興味があり自分で剪定したいという方や自宅の庭が伸び放題でそろそろ手入れしてあげたいという方、または、庭の手入れはプロに任せているけど自分で剪定して手入れの費用を極力抑えたいという方に向けて執筆させていただきました。

樹木の剪定というのは、基本的に自己満足です。プロの世界でも一人ひとり個性があり剪定の仕方や枝の残し方などは十人十色で基本的な形はあっても完全な正解というものが存在しません。

その人の感性で剪定というものが行われ、樹木の見栄えが決まってきます。確かにプロの剪定と素人の剪定では、プロ目線から見ると『あぁ、これは素人が自分で剪定したんだな』とわかります。

しかし、剪定というものは必ず要らない枝というものが存在します。プロの剪定はこの要らない枝を初めに取り除いてから剪定作業が始まります。要らない枝＝不要な枝＝不要枝とこの本では説明しています。

プロが不要枝を全て取り除いてから自分の感覚で枝抜きをしたり透かし剪定をしてみたり切り戻し剪定をしたりしています。これに対して『素人簡単剪定術』の理論では、プロが剪定に入る前に行っている”不要枝の切除”に重点をおいて解説して見ました。

不要枝を取り除くことにより、樹木の基本的な形が簡単に出来上がります。

初級編では、不要枝の中でも特に出現頻度も高くその枝を取り除くだけで見栄えが大幅に良くなる『4大不要枝』について、中級編では、4大不要枝以外の不要枝について、そして実践編では、一般家庭によく植えられている樹木の剪定方法についてを詳しく解説して見ました。

樹木の剪定はした事がないという方が、初級編で樹木の基本的な形にするまでの不要枝の取り除き方を学び、中級編で、さらに要らない枝を取り除き樹木をスッキリさせる剪定の仕方を学び、実践編では、実際の樹木を例にした剪定の仕方を学びプロの剪定と何ら変わらない方法を習得します。

注意事項として、本書では教科書的な剪定の方法を学ぶのではなく実際に現場で活躍する職人の意見を取り入れています。