著者:瀬戸岡 紘
ページ数:245

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[商品について]
――グリム童話でお馴染みの『ハーメルンの笛ふき男』、この童話に関わっていると言われる病気は次のどれでしょうか。
1.コレラ、2.ペスト、3.天然痘
正解は本書第3章の「15.『ハーメルンの笛吹き男』の 謎」をご覧ください。
「自然が無言のうちに返してくる答え、それがパンデミックなのです」。2019年に武漢で発生したとされる新型コロナヴィールスは、世界を未曾有の混乱に陥れた。それに対して日本および世界は、パンデミックに「打ち勝つ」ことを声高に目標として掲げているが、それは正しいのだろうか。私たちは新型コロナヴィールスが突きつけるメッセージを無視していないだろうか。本書はヴィールスの基礎知識に始まり、ヴィールスと人類の歴史、文学が描いたパンデミックを手がかりとしながら、発展を無垢に善とあがめる、人類の批判者としての新型コロナヴィールスの姿を浮き彫りにする。

[目次]
第1章 自然界も人間界もどこか おかしくなってきた昨今
第2章 ヴィールスとは何か?それはどのようにして発生するのか?
第3章 新型コロナヴィールスが導くところ ―― 史上最大の感染症 ペスト をテーマとした文学作品をとおして考える
第4章 人間活動が活発化すると疫病が大流行で応える ―― 史上最大の感染症ペストを例に考える ――
第5章 近代以降は 疫病による文明への攻撃が激化した
第6章 あの2度の世界大戦をも超える新しい崩壊の時代が・・・?
第7章 現代文明は 自然界にとっては耐えがたい代物
第8章 現代文明は自然界にたいしてだけでなく 人間自身にもストレスをあたえている
第9章 社会が混乱するなかでインフルエンザが ―――100年前の歴史は教訓的である
第10章 新型コロナヴィールスは現代文明の必然的所産である
参考文献

[担当からのコメント]
社会や国のあり方さえ変えてしまう感染症ですが、私たちは今まさにそのただ中に生きています。感染症やパンデミックにどう向き合うのか、人間の知恵が試されているのかも知れません。本書を通じて、多くの方にその知恵を持つための学びのヒントを得ていただければ嬉しく思います。

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