著者:Book Income FIRE Freelancer
ページ数:42

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【Kindle限定】Kindle出版で写真集は売れるのか?:23冊の写真集を日本と海外で販売してみた収益結果【KDP攻略シリーズ】

この本を手にとって頂いた方はKindle出版(Kindle Direct Publishing: KDP)に興味を持っているか、既にKindle出版を始めていて収益を増やしたい方のいずれかかと思います。
 
私もKindle出版を開始して約1年弱ほど経過した今、売れる本と売れない本がだんだんと見えてきました。おかげさまで1冊で25000円程度の月収益を安定的に生み出してくれる本もできました。
 
これまでにKDPで試してきたことの中にはうまくいったものもありますし、正直まったくうまくいかなかったものもあります。
 
あらかじめ知っていれば時間を節約できたのになぁというものもたくさんあるのですが、Kindle出版について書かれている本の中には良い話だけを謳った内容のものも少なくなく、真のデータは自分で体を張って集めていかなければならない部分も多々あります。
 
そんな実体験に基づくノウハウたちを、正直ベースなKDP攻略シリーズとして少しずつ共有していきたいと思います。
 
 
というわけで、今回は写真集というテーマにフォーカスしてみたいと思います。
 
写真集というジャンルは、Kindle出版を始めた方にとって一度は気になるジャンルかと思います。
 
今やスマホでもきれいな写真を撮ることができますし、新たな機材を買わなくとも簡単に写真集を作ることができます。
 
私もKDPを始めて初期の頃に、海外版も含めて23冊ほどの写真集を作り出版しました。
 
本書では筆者が23冊の写真集を出版してみて気づいたこと、わかったことをお伝えしていきたいと思います。
 
おそらく一番気になるのは写真集でどれくらい収益化できるのかという部分かと思いますが、そのあたりもKDPのガイドライン上、公開可能な範囲でお伝えしていきたいと思います。
 
それではしばしの間、お付き合いください。

目次

はじめに
第一章 KDPで写真集を販売するメリット
 ① 制作コストがかからない
 ② 制作時間が短い
 ③ 言語の壁がないので海外版も販売できる
 ④ ページ数が多いのでKENPを稼ぎやすい
 ⑤ シリーズ化しやすい
第二章 写真集を作る時に気をつけること
 ① 写真集のテーマ:被写体と権利
 ② 作成時の落とし穴:KCC(Kindle Comic Creator)のファイル名
第三章 KDPで写真集を販売した収益結果
 ① 写真集の紹介
 ② 2021年の収益結果
 ③ 期待値に対する結果と分析
おわりに

第一章 KDPで写真集を販売するメリット

第一章では、KDPで写真集を出版するメリットについて見ていきたいと思います。
 
メリットの中には実際に出版してみて確かにメリットであると確認できたものもありますし、やってみたら期待値と違ったという思わせぶりなメリットもあります。
 
そのあたりにも触れながら、ひとつずつ確認していきましょう。

① 制作コストがかからない

写真集出版の1つ目のメリットは、制作コストがかからないということです。
 
制作コストが基本的にかからないというのは、Kindle出版の他のジャンルでも同様ですが、写真集も同様に初期コストはかかりません。
 
もちろん、新たに一眼レフ等の撮影機材を揃えたいですとか、海外へロケーション撮影に行きたいとなると話は変わってきます。
 
しかし基本的には撮影機材はスマホで十分ですし、ロケーションも撮影できる近場でいくらでも見つけることはできます。
 
撮影した写真を写真集としてまとめるのにもGoogleスライド(無料)があれば十分ですし、ファイルの変換も無料のKindle Comic Creator(無料)があれば完結します。
 
写真集のテーマによっては、例えばモデルさんに依頼して撮影するとなるとその分の費用がかかるかと思います。しかし、撮影コストのかからないテーマは風景などいくらでもあります。
 
この制作コストがかからないというメリットについては、23冊出版した後にも確かに間違いないと感じました。
 
ただし、後述する時間コストは別です。写真集の制作と出版に時間を費やす以上、その時間もコストです。こちらについては後ほど詳しく見ていきましょう。
 

② 制作時間が短い

写真集出版の2つ目のメリットは、制作時間が短いということです。
 
写真集を撮影しようと思った場合、決めたテーマに沿って写真を撮影していくことになります。
 
撮影をひとつの場所で、ひとつの時間帯に完結できるようテーマを設定すれば、一回の撮影は10分〜30分、長くても1時間程度で完了します。
 
30分〜1時間あれば、100枚〜200枚程度の写真を撮影することができます。
 
100枚あれば、後から写真を厳選するとしても1冊の写真集を作るのには十分でしょう。
 
 
仮に上記の写真撮影に1時間を取ったとします。
 
写真撮影後に掲載する写真を選ぶのに約30分。
 
選んだ写真をGoogleスライドに流し込んで写真集の体裁を作るのに約30分。
 
ピックアップした写真を利用して表紙を作成するのに約30分。
 
GoogleスライドからKindle Comic Creatorにデータを流し込んで、Kindleで出版できるフォーマット(mobi)に変換するのに10分。
 
Kindle販売時に入力する、タイトル・説明文・キーワードなどを作成するのに30分。
 
最後にKDPで販売処理をするのに10分。
 
 
撮影・制作・出版まですべての作業を合わせても3〜4時間で完結します。
 
作ろうと思えば、1日に2冊作ることもできます。
 
1冊の写真集を作るのにかかる時間コストが4時間であれば、自分にとって妥当だと思う時給(1000円でも3000円でも)に4をかけた金額(時給3000円なら12000円)が収益として上がれば、一旦この写真集はペイしたと言えます。
 
時給分のコストをペイした後にも、定期的な収益を生み続けてくれれば言うことはありません。これは写真集に限らず、KDPで不労所得を作る際の基本的な考え方ですね。
 
 
Kindleで文章ベースの本を出版しようとすると、どうしても写真集よりは制作時間が長くなります。
 
私の場合ですと、執筆時間は1日(8時間)で10000文字、2日(16時間)で20000文字くらいでしょうか。
 
もちろん執筆後に表紙作成・データ変換・販売処理の作業がありますので、どう頑張っても1日1冊、普通に進めれば2〜3日はかかります。
 
そう考えると、写真集の制作は圧倒的に時間がかかりません。
 
時間コストがかからなければ、作品がコケた場合のダメージも小さいです。
 
そういう意味では失敗しても上等という心意気でチャレンジできるジャンルかもしれないですね。
 
私の場合、制作時間コストよりペイしたのか、それともペイできなかったのか、あるいはトントンだったのか、こちらは後半で紹介していきたいと思います。

③ 言語の壁がないので海外版も販売できる

写真集販売の3つ目のメリットは、文章がなく写真なので言語の壁がないという点です。
 
言語の壁がないということは海外で販売しやすくなります。
 
もちろん通常の文章本の日本語版であっても、KDPであれば世界中のKindleストアで取り扱ってくれるので、海外で販売自体はされているのですが、基本的には海外では日本語の本は売れません(一部の海外在住の日本人が買ってくれることはありますが)
 
その点、写真集であればタイトルさえ翻訳して表紙のテキストだけ作り変えてしまえば、いくらでも海外語版を作成することができます。
 
これは英語版だけに限らず、他の言語も同様です。
 
私自身も英語版だけではなく、ドイツ語版・フランス語版・スペイン語版・ポルトガル語版・イタリア語版・アイスランド語版で写真集を出版しました。
 
一度日本語版でベースを作ってしまえば、後はタイトルを翻訳して表紙を作り変えるだけですので、翻訳版を作るのは1ヶ国語につき30分〜1時間ほどでできます。
 
(本書へ続く)

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