著者:月ノ音
ページ数:29

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コロナの影響もありすっかり静かになってしまったが、以前の競馬場というと大レースがある日はとにかく人、人、人の山というイメージだった。
あの光景がある意味一つの風物詩でもあり、現在の光景はやはり少し寂しく感じる。

私は競馬を趣味でやっていたが、かなり長い期間馬券を買っていなかった。 
たまにテレビでG1レースを観戦するくらいで、たいして馬の名前も覚えないような感じで観ていた。 
ある日、友人に東京競馬場へ行こうと誘われた日があった。
その当時のiPhoneのカメラロールを何気に探してみたら2013年の10月26日と写真に日付がはいっていた。
もっとたくさん撮ってたはずだが、確か端末の容量が足らなくなってしまい、それで消したのがかなりあったのを思いだした。
 
2013年10月26日の土曜日。
この日は朝からかなり激しい雨が降り続いていて、レースの途中でもしかして中止になるのではないかと思いながら、家を出るべきかどうかと考えていた。
競馬は降雪や台風などで、中止になる場合があるからだ。 

止まない強い雨は、時間が過ぎてもなかなか弱まる気配はなく、家を出る決断もしがたい状況が続く中、意を決して東京競馬場へ向かった記憶がある。
寒いと予測して着込んで出たものの、電車の中は蒸し暑かった。
汗だくになりながらJR新宿へ向かったのを覚えてる。
JRの新宿駅から京王線への乗り換えの通路には大きなレースになると、JRAの広告がの通路の左右の壁に飾られて行き交う利用客を楽しませてくれる。 
久しぶりの慣れない駅でオロオロしながら時刻表で特急や急行などを確認した記憶がある。

そして未だに府中競馬正門前という名前を覚えられない。
覚えやすい素直な感じの駅名にはできなかったのだろうか。
東京競馬場駅とかね。 

東京競馬場への電車のアクセスは3つある。
京王線の府中競馬正門前と、JR武蔵野線、南武線の府中本町駅と、西武線の是政駅である。
 
東京競馬場の開催がある日は、京王線は東府中という駅で特急などが必ず止まってくれる。
東府中駅からは京王競馬場線に乗り換え、府中競馬正門前駅まで一駅で終点でもある駅だ。
競馬の開催日にそこで乗り換えるほとんどの人が、競馬場へ向かうといっても過言ではない。  
そういう状況なので、周りを見渡せば必ず誰か競馬新聞やスポーツ新聞を持っていて、仲間意識が自然に芽生えてくる、そんな運命共同体のような乗り物にみえてくるのだ。

晴れてる日になれば、ピクニック気分に浸れるような場所が競馬場内にあるためレジャーとしても楽しめるため乗客は家族連れやカップルなどが多く、リュックや手荷物など多少の荷物が増えてくる。

東京競馬場の入場最多人数は、1990年に行われた日本ダービーで19万6517人。
日本でこんなにも人が入るイベントやスポーツなどの類ではそうそうない。
コロナ前の近年での日本ダービーは入場者数はピーク時に比べてだいたい12万、13万人といったところ。
減少したのは、最近はネットで馬券を買える環境であるための影響も多少含まれてるのではないかと思われる。
 
19万人が入れる東京競馬場はかなり広く、日本で1番大きな競馬場である。
一日ではとても競馬場内を全部周りきれないほどの広さだ。
競馬場全体もかなり綺麗で競馬をやらない方を誘うとその綺麗さにビックリするほどだ。
私はこの2013年の10月26日を境にまた競馬を趣味にするようになってきたのだ。 

またいつの日か、フジビュースタンドの四階から観戦できる日を心から待ち遠しく思う。 
それはひとりでもいいし、友人とでもいい。
もちろん、本書を読んでくれた貴方とでも。

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