それでも世界は美しい

　本書は著者本人が狭心症による冠動脈のバイパス手術を通じて経験したことを綴ったものです。手術時の私の年齢は48歳です。手術前の心臓の状態は冠動脈が９０％程度機能していないとのことで、別の伸びた血管が心臓の機能をなんとか保持してくれていたようです。
　冠動脈に不具合が生じる年齢としてはそれほど珍しくないとのことですが、ここまでひどい状況は珍しいと医者から伺いました。考えられる原因はストレスによるものが大きく関わっているのではないかということでした。
　そこで、若い頃から僕がどのように仕事に接してきたか、そして、入院中に同じ心臓を患う人たちにある性格の共通点など、気がついたことを小説風に表現させていただきました。
　手術前後の状況や、その後の仕事への想いや家族への想い。思うように機能しなくなった自分自身への葛藤などを記述させていただいています。
　皆様の参考になれば幸いです。