著者:愛川 今生
ページ数:62

¥99¥0

(本書は縦書きです。多数の映像が入っていますので、動作が遅くなります。)

 筆者はすでに『名古屋の洋学』を著し、そのなかで愛知英語学校についても触れた。その後、坪内逍遥の少年時代に関する資料を収集していた際に、三宅雪嶺が愛知英語学校について思い出を語っていることを知った。特に、教えられた外国人教師について多くを語っている。そこで、愛知英語学校について、特に愛すべき外国人教師について、もう一度見直したいと考え、本書の執筆を構想した。本来ならば、名古屋育ちの坪内逍遥が学生生活について多くを語ればよいのだが、彼は歌舞伎にうつつを抜かして、教師のことなどほとんど記憶がないのだ。そこで、金沢生まれの三宅雪嶺の記憶を通して、愛知英語学校の深層まで探ってみたい。
 なお、テキストとしては、『三宅雪嶺 自伝/自分を語る』(日本図書センター)を利用した。彼の引用はいろいろな文章から採っているので、重複する点があることを前もって断っておきたい。
第一章 江戸末期における尾張藩の洋学
第二章 名古屋の洋学校
第三章 愛知英語学校の教育内容
第四章 愛知英語学校の外国人教師たち
第五章 愛知英語学校の仲間たち
 尾張藩は蘭学とのつながりがきわめて薄いが、明治維新以降は名古屋においても英学が盛んになった。西洋の学問を学ぶ学校として明治三年に設立された名古屋藩立洋学校や、その後の愛知英語学校では愛知県を中心とし中部地方の他県からも志ある若者が集まり、日本の将来のために新しい西洋の文化や学問を学んだ。そして、日本近代文学の扉を開いた坪内逍遥と二葉亭四迷、愛知県初の総理大臣加藤高明、思想家の三宅雪嶺や棚橋一郎など多くの偉人や賢人を輩出した。

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