著者:ツナマヨ
ページ数:307

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本シリーズ大ヒット御礼価格

本書がシリーズ最終巻となります。

本シリーズは本当にたくさんの方に読んで頂けて、感謝のしようがありません。

そのシリーズも最終巻ということで、私も精一杯執筆させて頂きました。

最終巻のテーマは「マルチスレッドプログラミング」です。

マルチスレッドとは、1つのプログラムにおいて同時に複数の処理を実行することです。

1巻目で作成した15パズル、2巻目で作成したオセロもともにシングルスレッドで動くプログラムでした。

シングルスレッドとは処理の流れが一本道となるプログラムのことです。

15パズルもオセロもマウスをクリックしたら動く、その繰り返しで、複数の処理が同時に動くことはありませんでした。

しかし、それだけではゲーム性に乏しく実現できることも限られてしまいます。

マルチスレッドにより、たくさんの処理が同時に動くことでスリリングなゲームとすることができ、実現できることも大きく広がります。

そのマルチスレッドなプログラムをプログラミングすることを「マルチスレッドプログラミング」と言います。

マルチスレッドプログラミングをテーマにするにあたり、どんなサンプルを用意するかすごく迷いました。

シューティングゲームやアクションゲームなどいろいろ考えましたが、それらプログラムを組むにはコードが長くなってしまい解説には少し不向きです。

そんなときゲームセンターのテトリスをひとりもくもくとやっていると、その簡単なゲームシステムに驚かされました。

必要な操作は以下4つのみです。

「ブロックを右に動かす」
「ブロックを左に動かす」
「ブロックを早く落とす」
「ブロックを回転させる」

たったそれだけで世界中の人々を夢中にさせてしまうわけです。

よくよく考えたらすごいことです。

ということで3時限目である今回は、最後まで読み終わるとテトリスが完成するという構成としました。

前半でテトリスを作成する上での必要な知識を見ていき、後半でテトリスを実装していきます。

懐かしい記憶を呼び覚ましながら、どうぞ楽しんで本書を読み進めて頂ければ幸いです。

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