著者:蓮魅
ページ数:1

¥500¥0

プロローグ
あの日君は、星の花を咲かせた
そして俺は「    」
こういってしまったんだ

12月23日  20:30
「冬は好きだ、空気が澄んでいるから、いろんなものがきれいにうつる」
そんなことを、つぶやきながら公園のベンチに座ながら空を眺めた
少し先の街では周りは、イルミネーションで彩られていたり
サンタ姿の人が、ケーキを店先販売していたりした
「綺麗だ…」
もともと星は好きで空よく眺めていたが最近になって前より好きなっているような気がした
「おぉーい」
その声が静寂を切って、こちらに呼び掛けてくる
「せっかく一人で、静かな時間を過ごしていたのに」
そう、呼び掛けてきた彼女が、俺のことを星をもっと好きにさえた張本人【小春】だ。
めんどくさそうに俺は返事をしながら早く来いとゼスチャーした
「でっ、結局明日明後日どうするんだ?」
「うーん、予定自体空いているから天文部の活動としてはいんだけど…」
そこで小春の言葉は止まってしまった、そこで俺は察しった、あのめんどくさがり屋の適当な顧問が車など出すはずがないと
「そっか、足がないもんなあの顧問んが車を出すとも思えないし夜の山を登るものな」
「そうなんだよね、だからさ暁人デートしようよ!」
唐突の誘いで俺は数秒硬直してしまった小春はニコニコしながらこちらを見てる
「え、あぁうん。いいけど俺なんかでいいのか他にもっと誘える人いるんじゃ」
「相手が私じゃ不満?どうせ暁人一人で寂しく過ごすんでしょそれなら、ふたりで遊ぼうよ」
不満どころ、嬉しいそれに一人というのは図星で俺はデートを了承しその日はそこで帰った

12月24日 18:15
待ち合わせ場所に早くついてしまった俺は、近くの喫茶店に入って待ってると連絡し頼んだコーヒーを飲みながら待っていた
少し、小春送れるらしい
寒さもあってか店内はそれなりに混んでいて、周りはカップルだらけ、そのカップルに俺も入るのだが今は一人だ
店の人がこそこそと話しているとこで目がってしまった気まずい。
そんなことをしているうちに小春が20分遅れてきた少し店内で話し
本来は星を見るはずだったので、プラネタリウムに行くことにした

映写機で丸天井に、天体の運行の様子を映しているだけだが
とてもキレイではあった
途中から俺は、隣に座る小春に目が奪われていて、天体などの説明の話も入ってこないくらいに
薄く照らされた小春に見とれていたのは内緒である。
プラネタリウムを出た後は、適当な店に入って
嬉しそうにさっき見たプラネタリウムの話をする
小春と食事をした
「この後どうする?」
「どうしよっか、暁人は行きたい場所とかある?」
「そうだな、行きたい場所…いつもの場所で少し本物の星がみたいかな。」
いつもの場所というのは昨日公園だ。
小春と初めて会ったのもその公園。
去年の今日つまり、12月24日俺は、好きな人に告白をして見事に降られてしまった
気を紛らわせるためにその公園にいき涙がこぼれないよう滲んだ燦々と輝く星を見ていた
「星見るの好きなんですかと?」
声を掛けられた
「えぇ、まぁ」
「私も好きなんですよね、何光年も先の空から光続ける星が。」
そう話しかけたのが小春だった
あとから分かったことだが、同じ学校、学年の天文部に所属していたみたいだ
俺はそれを追うようにすぐに天文部に入ったそして今に至る
「やっぱ本物の星のがキレイだね。」
「あぁ、そうだなこっちのがやっぱ好きだ」
「体も冷えてきちゃったし帰ろうか。」
「そうだね」
どこか寂し気に小春はそう言った。

12月25日  14:20
アラームで目が覚めた
ものすごくダルイ、外は大雪だ
スマホに目をやると、小春から
「今日はやめとこう」
と連絡が来ていて返事をして、少しボーとしていたリビングにいき
TVをつけながらニュースを眺めていた
それから少し経った後だ雪がやみ始めて
やっぱり会うことになった
そんなことするべきではなかった、あのまま雪が降り続けていればどんなに良かったことか
小春は白い雪の上で赤い星を咲かせながら俺の目の前で倒れていた。
それを見て俺は「とても綺麗だよ小春」

シリーズ一覧

  • 同シリーズの電子書籍はありませんでした。

 

  Kindle Unlimitedは、現在30日間無料体験キャンペーンを行っています!

この期間中は料金が980円→0円となるため、この記事で紹介している電子書籍は、すべてこのKindle Unlimited無料体験で読むことが可能です。

Kindle Unlimited 無料体験に登録する