【無料で読める】心的エネルギー攻撃から身を守る呪い、憑依、アストラル攻撃の実例、分析と対処の実際

【紹介】
　近代西洋魔術のもっとも著名な教師であり、フロイト派の精神分析家でもあったディオン・フォーチュンによる古典的テキストが、読みやすい現代翻訳で生き生きと蘇る。
　20歳のフォーチュンは教師としての勤め先で、奇妙な精神支配の力を持つ雇用主に遭遇する。やがて雇用主との衝突から心的エネルギー攻撃を受け、長期の心身衰弱に陥った。自分自身の体と心を回復させるため、そして何が起きたのかを理解しようと求め、ロンドン大学で心理学と心理分析を学び、さらに西洋魔術を含む目に見えない領域のレッスンに踏み込んでいく。
　持ち前の気の強さから繰り返し痛い思いをしつつも、大地に根を生やしたように揺るぐことのない現実主義をもって、自分のもとに持ち込まれる奇妙なケースを分析し、解決していく。この本はフォーチュン自身の困難な経験、そして自分と同じような攻撃に遭った人々を、魔術と心理学の知識と技術を駆使して助ける実際の経験から生まれた。

【著者】ディオン・フォーチュン
　本名ヴァイオレット・メアリー・ファース（1891-1946）。ディオン・フォーチュンは彼女の魔術名「Deo Non Fortuna（運によらず、神のみによりて）」からとられた筆名（日本では「ダイアン」と表記されることもある）。
　内なる光協会の創設者。20世紀の魔術と秘教思想のもっとも優れた教師として知られ、同時代およびそれ以降の実践者と研究者に多大な影響を与えた。ロンドン大学で心理学と心理分析を学び、ロンドンのクリニックに勤務。その過程で心理分析の効果に限界を感じ、より深く心の力を解き明かす道を求めて魔術と秘教の分野へと進んだ。
　ノンフィクションとフィクションの両分野で多くの著作がある。

【翻訳者】王由衣
　翻訳書　バーバラ・アン・ブレナン『光の癒し（上）』『光の癒し（下）』（河出書房新社）。『FESフラワーエッセンス・レパートリー』（BABジャパン社）。
　著書　『フラワーエッセンス辞典』（BABジャパン社）。現在は雑誌『セラピスト』に連載中。
　ニューヨーク州立大卒。Barbara Brennan School of Healing（BBSH）ニューヨーク校卒。カリフォルニア州Healing Light Center Church Seminary神学科卒、神学修士。

【目次】
心的エネルギー攻撃の経験から心理分析の道へ
攻撃は人々が知らない間に頻繁に起きている／著者自身が攻撃を受けた経験
パート１　心的エネルギー攻撃のタイプ
第１章　攻撃の兆候
人は目に見えないエネルギーの中で生きている／見えない力を悪用する人間／攻撃の兆候／エネルギーの濃い場所の影響／悪夢と圧迫感／特徴的な恐怖と迫害の感覚／生命力の低下と神経の衰弱／エネルギー体のダメージが肉体に反映される／ひどい悪臭やスライム現象／原因不明の音、発火とポルターガイスト／自然現象や意図的な偽物ではないことを確認する
第２章　攻撃の要素
心的感応／三種類の暗示／暗示は適した土壌に播かれた場合にのみ効果がある／攻撃のメカニズム／攻撃のプロセス／攻撃の例／透視者による探索で仮説を裏づける
第３章　近代におけるウィッチクラフトの影響
ウィッチクラフトと心的エネルギー攻撃／ウィッチだった女性と関わった奇妙な経験／五芒星でエネルギーを封じる／本人の告白
第４章　肉体とエーテル体の関係
肉体、エーテル体、エクトプラズム／熟達者のエーテル体を目撃した事件／エネルギー体のダメージが肉体に反映される／人工のエレメンタル／意図せずエレメンタルの狼を作り出してしまった事件／作り出したエレメンタルを破壊する
第５章　エネルギーのヴァンパイア
生命エネルギーのヴァンパイア／エネルギーの寄生関係／ヴァンパイアの実例
第６章　地縛、憑依と空間エネルギー
肉体を持たない魂の干渉／アルコール依存の夫が死後に妻にとり憑いたケース／死んだ恋人がアストラル体離脱を招いたケース／鬱状態のアルコール依存者が残した空間エネルギー／
幽霊現象が空間の残留エネルギーによるものか実際の存在かを見分ける／自殺した精神障害者が憑依したケース／黒魔術師が引き起こしたヴァンパイア現象／魔術の儀式の残留エネルギー／僧院の呪い／儀式でエネルギーをチャージされた物体／大英博物館の出来事／ミイラの呪い／黒魔術に用いられた仏像にまつわる出来事／邪悪な思念体は送り主に戻る／幻覚は本人が投影した思念体である可能性
第７章　人外の存在との接触
民間伝承、妖精界と人外の存在／人間以外の魂が人間の肉体に生まれる場合／人間以外の魂を持つ存在との関わり方／四大元素に関わる病理／風の元素の経験／自然のオーバーソウルと樹木の精
第８章　見えない領域と関わる際のリスク
秘教的な「悪」の理解／アブラメリンの悪魔による憑依現象／魔術の儀式が失敗した場合のリスク／広告を見てお守りを購入したり魔術の古本を買うリスク／典礼魔術の儀式が失敗した場合／エクソシズムで魔術の円が破れた時に起きたこと／イオナ島の奇妙な死亡事件
パート２　心的エネルギー攻撃を分類するために知っておくべきこと
第９章　実際の攻撃と本人の思い込みを区別する
心霊主義の問題／道を早く進み過ぎると感情の問題にぶつかる／過去生の記憶／抑圧された性衝動と被愛妄想／力のある熟達者は多くの人々から感情の転移を受ける／偽物を見分ける／周期的に精神のバランスが崩れる場合／本物の攻撃と偽物の比較
第10章　黒魔術グループに関する外的な危険性
黒魔術グループと犯罪行為／指導者の人格と履歴を調べる／脅迫行為／薬物／女性や少年に対する性的誘惑／革命的な政治活動／黒魔術グループの目印
第11章　精神障害のエネルギー的要素
人格、個人の本質と転生輪廻／三つの本能／ヒステリー症と神経症／チャクラ、内分泌腺のバランスと感情／見えない世界と精神障害の関係／心理学と秘教が共有できる土台／オーラフィールドを浄化することの効果
パート３　攻撃の方法と動機
第12章　攻撃の方法
薬物／攻撃の三つの要素／儀式では魔術師自身が呼び出した力の通路となる／攻撃のターゲットにつながる方法／護符／エネルギーの込められた物体／攻撃の動機／東洋の熟達者を自称したグルの例／本人の同意なしに心を操ることは魂の犯罪
第13章　攻撃の動機　その１　性的な要素
惚れ薬と媚薬／心的エネルギーの圧力／見えない存在との性的関係／アストラルの逢引き／夢魔／オカルト的手法でエネルギーを搾取された女性たちの例／黒魔術と男色
第14章　攻撃の動機　その２　誓いを破った者への罰と復讐
魔術やオカルト教団との衝突／教団に逆らった熟達者の運命／教団との衝突　個人的な経験／猫攻撃／アストラルでの戦い／再びイオナ島の不審死について
パート４　心的エネルギー攻撃から身を守る方法
第15章　肉体と環境面の防衛策
医学の助けを借りて肉体的な原因を排除する／睡眠薬／環境の影響／エネルギーの中枢／体質に合わない食事／すべてのオカルトや魔術との関わりを避ける
第16章　攻撃の性質を見分ける
肉体とエネルギーの中枢／攻撃を見極めるための三つのカテゴリ／サイコメトリーの併用／占星術／面談の進め方と質問の仕方／環境と場所の影響／人間の影響／重要なのは問題の説明ではなく解決である
第17章　防衛の方法１　浄化
参入者でない人間にできること／エクソシズムでオーラフィールドを浄化する／エネルギー空間の浄化／流れる水の力／聖水の作り方／物質的現象を起こす力を消散させる／エーテル・エネルギーの強い土地で用心すること／ニンニクの浄化力
第18章　防衛の方法２　メディテーション、祈り、魔術的な手法
攻撃に対する二つの防衛方法／メディテーションと祈り／思念体による攻撃と思考エネルギーによる攻撃／空間のエネルギーフィールド／守護の円を作る方法／五芒星による邪悪な影響の排除／五芒星の力を示す実例／オーラフィールドを封印する方法／アストラルのシールドを作る方法／催眠的なマインドコントロールを防ぐ
第19章　防衛の方法３　思念体の破壊、人工的エレメンタルの吸収、アストラルのつながりを断ち切る
人間関係の影響／集団の影響／アストラルのコード／思念体を破壊する方法／人工的なエレメンタルを吸収する方法／アストラルのつながりを断ち切る方法／実例
第20章　防衛の方法４　守護天使、高い自己、見えない領域の警察の活動
守護者の伝説／高い自己／キリストの存在についての考え方／見えない領域の警察／ウォッチャーとの接触／ウォッチャーの介入／見えない領域の警察のために働く狩人たち／魔術やオカルト教団についての根拠のない噂／優れた実践者はそのグループの外には知られない