著者:賢者企画
ページ数:28

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これから紹介していきますのは、独学によって行政書士試験と司法書士試験を受験する中で積み上げてきた、法律系の資格試験における実践的な短期合格へのノウハウ(学習の方法と択一式問題の解き方)です。

どのような資格試験でも、短期間で合格するためには、効率的で効果的な学習によって知識をインプットすることと、その習得した知識を試験の制限時間内にアウトプットすることの両輪が大切であると思います。

そのための学習の方法などは、いろいろと書籍などでも紹介されていて、法律系資格試験の学習に活用できる部分も多くあります。

ただし、法律系の資格試験では、学習への取り組み方においても、試験問題の解き方においても、法律系の資格試験ならではの少し独特な部分もあるように思われます。

たとえば、学習への取り組み方については、それまでの学習ではテキストを理解できてから問題を解くことにしていたのですが、それではテキストを理解するまでに時間がかかってしまうので、テキストを一通り読んだら理解できていなくても問題にとりかかるほうが効率がよいのではと思うことなどがあり、法律系の資格試験の学習においては、それまでの学習とは少し勝手が違うと感じられる面がありました。

そのため、独学で行政書士試験と司法書士試験の学習を進めていく中で、学習の方法と、特に試験での択一式問題の解き方について、試行錯誤しながら、工夫を積み上げていきました。

はじめは、法律の初学者が独学で行政書士試験の学習を始めたときには、まず法律の学習のしかたもわからず、テキストを読むことから始めましたが、どうしても内容を身近に感じることができず、その結果として理解もなかなか進みませんでした。

あるときに、何気なく、気分転換に過去問を解いてみると、当然解けるわけはありませんでしたが、解説を読んで、なるほどそういうことかと、問題(事例)を通して理解できたといえる場面がありました。

そして、少し理解できてくると、テキストと過去問をつなげて活用することができるようになっていき、効率的に学習を進めることができるようになりました。

このようにして、法律系の資格試験における自分なりの学習の方法がつかめたおかげで、行政書士試験には1回目の受験で合格することができました。

次に、行政書士試験の経験を踏まえて、司法書士試験に挑戦したのですが、1回目の受験では、午前の部(2時間で択一式35問を解く)の択一式は基準点を超えることができましたが、午後の部(3時間で択一式35問と記述式2題を解く)の択一式は目標時間(2分/1問×35問=70分と設定していました)内では解ききれず、しかも基準点を超えることはできませんでした。

そのときに、択一式の問題を処理するスピードを格段に引き上げなければ、記述式の問題を解く時間も確保することはできず、合格することはできないと痛感しました。

それからは、学習の精度をあげるとともに、択一式問題を、できるだけ早く、しかも、できるだけ正確に解くための工夫を試行錯誤しながら積み上げていったところ、2回目の受験でなんとか合格することができました。

そこで、法律の初学者が、独学で行政書士試験と司法書士試験を受験するなかで、積み上げてきたノウハウ(法律系資格試験における学習の方法と択一式問題の解き方)が、これから法律系の資格の取得を目指そうとされている方や、すでに法律系の資格試験の学習に取り組んでいる方に、少しでも参考になればと思い、次のような順序で紹介していきます。

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