著者:GDM Thailand
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1897年3月26日はタイの「鉄道記念日」。この日、タイ初の官営列車がバンコクから中部アユタヤに向けて運行を開始した。蘭印(現インドネシア)ジャワ島の視察を終えたラーマ5世の指示だった。国家繁栄のためには遍(あまね)く国土の隅々まで及ぶ鉄道建設が欠かせない。そう考えた政府は以来4,000キロに及ぶ鉄道網を完成させる。
それから120年余。タイは再び鉄道の時代に突入している。相次ぐ新線の建設。鉄道は文明社会のバロメーターである。目指す先にあるのは国土の未来ある発展、そして鉄道がもたらす王国としての普遍社会の形成だ。奇しくも19世紀初頭に鉄道の発祥地イギリスがそうであったかのように。

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