著者:小西康弘
ページ数:99
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私は10年前に「自己治癒力を高める医療」を提案するクリニックを開業し、機能性医学を中心として、体の基盤のバランスが崩れている状態を整え、さまざまな症状の根本原因を解消する治療を提供しています。
この10年間で、8000人以上の患者さんを診察させていただきました。そのほとんどが、標準的な医療では原因がわからない症状や根本的に治りにくい病態の方々です。
その中で、さまざまな食材で不快な症状があり、「食物アレルギー」を疑って当院に相談に見える方もたくさんおられます。
食物アレルギーの症状というのも様々で、いわゆるアレルギー症状と言われる痒みや湿疹、蕁麻疹などに限らず、最近では「遅延型食物アレルギー」で、原因食材を食べてから半日から数日後に倦怠感、頭痛、集中力の低下、抑うつ感など「アレルギー症状」とは考えないような症状が起こることも知られてきました。
遅延型のアレルギーの場合、アレルギー症状以外の症状が、原因食材を食べてしばらく時間が経ってから起こってくるので、その食材が原因であると気づかれないことが多いです。しかし、疑われる原因食材を摂るのを控えることで症状が治まることがあります。小麦や乳製品を控えてから、体の倦怠感や頭痛がなくなったという方も多くおられます。
この本では、なかなか気づかれにくい遅延型食物アレルギーについて、その病態から対処方法、根本的治療まで詳しく見ていきましょう。
最近、「遅延型フードアレルギー」については数冊の書籍も出ており、ご存知の方も増えてきていますが、通常はその原因食材を除去するという指導がされることがほとんどです。確かに、原因食材を除去して症状が改善するのですが、それだけでは根本的な治療にはなりません。
原因食材を除去している間は元気でいれるというのでは本当に健康になったとは言えません。
何を食べても元気で、健康でいられることが本当の健康だと思います。そのためには、原因をはっきりとさせて、根本的に治す必要があるのです。
このような観点で、食物アレルギーについて書かれた本は、これまではあまりなかったと思います。
この本では、食物アレルギー治療の大全として、機能性医学のアプローチを通じて、食べる喜びを取り戻すための根本的な治療への道を紹介しています。食物アレルギーについての新しい概念や専門的な知識を紹介していますが、それらは一般的な医療ではあまり知られていないものです。
私は読者の皆さんに、現在の医療の知見に加えて機能性医学の知見について、予備知識がなくても分かるように、できるだけわかりやすく説明したいと考えています。
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