著者:江藤淳
ページ数:248
¥1,200 → ¥0
第9巻『日附のある文章』
「若い日本の会」代表だった20代、60年代安保の最中の「転向」をリアルタイムで記録することにもなった威勢のいい同時代への挑戦状。「政治と文学」の狭間で、ヴィヴィッドに揺れる心情をここまで率直に告白した知識人は、日本では江藤淳ただ一人ではないか。古本市場や図書館でも稀少な貴重本であるが、本書での溌剌とした若々しさは後年とは別人の観もある。
「若い日本の会」代表だった20代、60年代安保の最中の「転向」をリアルタイムで記録することにもなった威勢のいい同時代への挑戦状。「政治と文学」の狭間で、ヴィヴィッドに揺れる心情をここまで率直に告白した知識人は、日本では江藤淳ただ一人ではないか。古本市場や図書館でも稀少な貴重本であるが、本書での溌剌とした若々しさは後年とは別人の観もある。
<江藤淳 プロフィール>
1932(昭和7年)-1999(平成11年)
文芸評論家。戦後を代表する言論人でもある。東工大、慶應義塾大、大正大の教授を歴任。本名は江頭淳夫(えがしら・あつお)。祖父は「未来の海軍大臣」といわれた江頭安太郎海軍中将、曽祖父は海城高校の創立者・古賀喜三郎。旧制湘南中学、新制都立日比谷高校を経て、慶応義塾大学英文科卒。在学中に「夏目漱石論」を「三田文学」に発表。大学院入学直後から、文芸誌とジャーナリズムで活躍。同世代の新人作家だった大江健三郎、石原慎太郎らに同伴する。60年安保時には「若い日本の会」で活動した。『小林秀雄』(新潮社文学賞)を書いた後に渡米、プリンストン大学に留学し、客員助教授として日本文学史を講じる。帰国後は保守的な言論人とみなされるが、吉本隆明と並び称されもした。『漱石とその時代』で野間文芸賞、菊池寛賞。『海は甦える――山本権兵衛と海軍』で文藝春秋読者賞を受賞。「自ら処決して形骸を断ずる」との遺書を書き、六十六歳で自死。生前に『江藤淳著作集(全11巻)』(講談社)、『江藤淳文学集成(全5巻)』(河出書房新社)があるが、著作が余りに多数あり、『江藤淳全集』はいままで刊行されてこなかった。
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