著者:Elá Eyene
ページ数:149

¥1,331¥0

初めてこの本を読んだとき、絶対に日本でプロサッカー選手を目指している人たちに、読んでほしいと思った。自分もプロサッカー選手を目指していたが断念した。その後に、どうしてこの本に書かれているようなことをしなかったんだろうと後悔した。この本の作者はジュニアユース年代の世界大会でMVPを取りスペイン年代別代表にも選出された元プロサッカー選手だが、プロサッカー選手であるとかは関係なく、サッカー選手という”肩書”があるひとりの人間としての人生を考えるアドバイスになると思う。(もちろんサッカーはプレーしないけど好きな人も)

同じ道を歩きながらも違う視点からの意見をくれる私のパートナー、エステル。
同じ母親から生まれたという幸運を共有する兄弟たち。
映画や小説の物語になるような人生を持つ母。
息子、オレの永遠のグッドボーイ。

9歳でバルセロナにやってくるまでサッカーを知らなかった。バルセロナではオリンピックが開かれ、FC バルセロナのドリームチームが誕生し、現地の子どもに交じることでサッカーを知った。子どものころはみんなが誰とでも簡単に友達になれる能力を持っている。その後、母が自分と弟に労働者が多く住む地区のクラブチームでサッカーをすることを勧めてくれた。その時は誰も数年後にはエスパニョールの下部組織にいるなんて予想してなかった。更にその後、インファンティル(U13)年代の世界大会で優勝、さらに最優秀選手に選ばれた。当時、最高の夢を思い描いてと言われても思いつかないものだ。全て自分が12 歳でエスパニョールに移籍した最初のシーズンで起こったことだ。その『偉業』から数々のプロクラブでプレーする旅が始まった。さらにその道中、イングランドプレミアリーグのクラブ(サウサンプトン)と契約した初めての20歳以下のスペイン人選手という称号もいただいた。

サッカー育成年代をよく知る者たちからの自分への期待は大きいものだった。みんなは自分の中に世界でもトップレベル選手になれるポテンシャルを見ていた。たぶん自分よりもそのポテンシャルをはっきり見ていた。実際に自分がプロのキャリアで到達した場所よりさらに遠くまで行くことのできる能力があったかもしれない。でも、時が経ち、26 歳で引退し人生をリスタートさせた今、サッカー選手のころ誰も教えてくれなかったたくさんのことに気がついている。でも、誰も教えてくれなかった。実際に体験することでしか学ぶことが出来ないからだ。世の中にはたくさんのサッカー選手がいるが、オレがサッカー人生の中で何が起こるか、どんな状況が待ち受けているかを知ることができたら。そして、その場面を回避する。または、やってきたとしても乗り越えられるように全てのサッカー選手が知っておくべきこと。

この短い本では、オレ自身がプロサッカー選手として体験し立ち向かった場面やサッカーファンたちは完全にわからないことを語りたいと思う。その中には、たくさんのサッカー選手すら実際に同言葉にしていいのかわからないこともある。感情や感覚をいつも言葉で伝えられるわけじゃない。でもオレは文学の力を信じるし、サッカーは、ただのスポーツ以上のものだ。多くの人々が知らないサッカーの裏側の扉を開ける価値が言葉にはあると思っている。

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