著者:近藤 駿介
ページ数:36

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AIJ事件、MRIインターナショナル事件と、日本の投資家を狙った投資詐欺事件が相次いでいます。20年近く「貯蓄から投資へ」というスローガンのもとで、日本では様々な「投資教育」がなされて来ました。しかし、残念ながらその成果は芳しいものではありません。
「投資教育」が盛んになって来ているにもかかわらず、その成果が表れない大きな原因は、一般的な「投資教育」が、「株価や為替の予想」や、「専門用語の暗記」「投資タイミング分析」など、あたかも、証券会社や金融機関の顧客層拡大を目指しているかのような偏ったものになってしまっていることと、「運用利回りからリスクを推し量る」という悪しき習慣が植え付けられてしまっていることです。
本著では、金融業界で25年間、様々な投資運用業務に携わって来た経験をもとに、「投資運用業界の実態」や「投資家の抱く誤解」などを通して、「投資運用に内在するリスク」を明らかにすることで、投資家の「リスク認識」の向上の一助になることを目的に書き下ろしたものです。一般の「投資教育」では得られない、実践的な知識を身に付け、大切な資産を守って下さい。

【 目 次 】

はじめに

§1. 三者三様 ~立場で食い違う「リスクの定義」と「回避したいリスク」

異なった定義と意味を持つ「リスク」
投資家が「回避したいリスク」と、販売会社が「回避したいリスク」
運用会社は「損益リスク」は負っていない

§2.投資家の誤解の上で成り立っている資産運用ビジネス

投資商品の損益に依存しているのは投資家だけである
「塩漬け」が運用会社を救う
運用業務を「ローリスクビジネス」にする「自己責任原則」
投資家が「貯蓄から投資商品」に資金をシフトすると金融機関が得をする

§3.誤っている「リスクの認識」と「リスクへのアプローチ」

販売会社の人は「資産運用の専門家」ではない
「金融市場での取引」なのか、「金融取引」なのか
収益からリスクを推し量ろうとする誤ったアプローチ

§4.投資詐欺に遭わないために

「金融取引」を投資対象とした商品には手を出さない
運用会社と販売会社の関係
「分散投資」は「騙されるリスク」を軽減するものではない

おわりに

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