【無料で読める】滲んだ月 ミステリー＆ホラー短編集

“風のない夜　ねっとりとよどんだ空気がまとわりつく――空にはあの時の滲（にじ）んだ月――”暑い夏の夜、一瞬の怒りから衝動的に夫を殺してしまった奏子は自ら起こした事実を受け止められず、すべてをなかったことと思い込む…。（「滲んだ月」）ふと踏み外した道の先に悪夢が見える。「滲んだ月」「深き淵より」「ガーデン」「千年の琥珀」の読みきり4篇を収録。

2002年に文庫本として出版された「黒の天秤」を2巻に分けて再編集。未収録の「千年の琥珀」を加え、カバーは新たに描き下ろしました。ミステリー＆ホラー短編集①「黒の天秤」もKindle発売中です。