著者:百光 洋
ページ数:21

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この本では、小学生の太郎たちが、株価や企業価値とは何かを探っていきます。 アベノミクスによる株価の上昇、NISAの制度など、株式や投信などへの投資についての関心が高まってきています。しかし、株価がどのようにきまっていくのかという本質を理解している人は少ないのです。

株価はその会社の「企業価値」と密接に関係しています。それでは「企業価値」とはなんでしょうか。太郎たちは、小学校で「企業買収」に直面します。企業といっても経済の勉強として各クラスで運営しているごく小規模な「会社」なのですが、太郎たちは別のクラスの会社を買うことになったのです。さて、その会社の値段はいくらになるのでしょうか。

ここで太郎のおばあちゃんが登場します。彼女は、株式投資をはじめようと思っているのですが、株の値段は何で決まるのか疑問に思っていました。太郎の話を聞いて、おばあちゃんは、会社の値段を考えることが、株価とは何かを知ることにつながると思いました。太郎たちとおばあちゃんの思索が始まります。

企業価値や株価についての考え方は、グローバル経済の共通語であり、経済リテラシーとしてだれもが理解していることが必要と思います。この本で小学生の太郎たちと一緒に企業価値と株式について考えていきましょう。

著者は、工学部を卒業し、大手メーカーで製品開発、事業企画、M&Aなどを担当し、その経験から本書を企画しました。株式投資に関心のある方はもちろん、世の中のしくみ一般に興味のある方にお読みいただければ幸いです。

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