著者:増田 蔵人
ページ数:1692

¥980¥0

<内容>
 ライターでトレーダーでもある著者だからこそ書けた、生々しいプロの現場からの声。執筆に5年以上を費やした、総ページ数千ページを越える大作(平均的な新書文字数換算)にして入魂の書。
 本当に大切な行動の制御から、多くの投資手法、プロトレーダーの日常作業まで全てを網羅した、これ一冊で本当に投資で勝てるようになるための勝てるトレーダーになるための真の入門書。

 投資の世界で入門書や解説が初心者に教えることは、嘘と間違いばかりである。投資は予測のゲームではないし、銘柄なんか選ぶべきではない。いくら駄本を読んでも勝てるようにはならないし、証券会社のアドバイスなんか聞かないほうがいい。情報は集めるべきものではなく、削るものだ。
 楽して金が儲かるなんて考えは今すぐ捨てるべきだ。投資は楽器やスポーツと同じく『自分の技能を高めて上手になる』物事である。
 相場では、昔から『プロは簡単な方法で取る』と言うし、伝説の相場師たちは、みな、シンプルな方法で稼いできた。伝説のトレーダー集団、タートルズはシンプルな方法で巨額を稼いだ。
 投資はシンプルで簡単、基礎的な方法で充分に勝てるゲームだ。それなのに初心者が勝てない理由は、『やるべきこと」ばかり求めているからで、勝てない理由は、頭でやるべきことがいくら分かっていても、『やるべきこと』が『全然正しくできていない』からである。
 古くから相場師たちは、初心者の銘柄選び、予想による売買を『当て物売買』、彼らを『当て屋』と呼んで軽蔑し、『当て屋』から脱却するのがプロへの第一歩だと説いてきた。ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンの行動経済学は、なぜ初心者投資家がそうした誤った行動ばかり取るのかを、実証的に解明したと同時に、その『脱却』の方法も示唆してくれた。
 本書は、その行動経済学を基礎に、広範な知識を駆使して、どうして投資家が正しく『機能しない』のか、どうすれば『正しく機能する』すなわち、『ちゃんと、やるべきことができるようになる』のかを理解する。
 大切なことは、投資の世界の嘘と間違いを理解し、正しい認識を潜在意識に構築することである。そうすることで、行動経済学が解明したように、行動はおのずと正しくなる。すなわち、勝てる投資家になっていくのである。
 本書は、主に株や先物、FXをメインに語っているが、金融商品の売買における基礎は全て共通という考えから、特定の金融商品を対象にはしていない。
 株から先物、為替トレーダーまで、誰もが最初に読むべき必読の入門書である。

<紹介文>
 本書の著者は執筆時で投資歴30年。元々は雑誌や書籍のライターで、私が編集時代にお世話になった方ですが、近年は執筆だけで生活できなくなり投資で生活するようになったそうです。
 本書には、チャートや売買の仕方など、著者が言う『マニュアル』はほとんど登場しません。著者は、「なくなっても困らないお金でトレードするな」とか「投資シミュレーションはするな」「情報はなるべく集めるな」「予測はするな」「銘柄を選ぶな」などなど、おおよそ、初心者が刷り込まれることとは正反対のことを言います。
 そういう意味で、著者自身も書いているように『初心者が思う入門書のイメージとはずいぶん異なる本』でしょう。しかし、著者の言うように、それらは、本当に、古くから相場師たちは、ずっと言ってきた、すごく当たり前のことなのです。
 私自身も勝てない初心者投資家で、本書が指摘している初心者像は、まさに私そのものでした。著者が言うように、全ての人に効く処方箋などありませんが、少なくとも私自身は、本書を読んでから行動が変わり、少しずつですが着実に勝てるようになってきました。
 端的に言えば、本書が言っているのは、我々初心者投資家は、誤った行動ばかりを取っているが、誤った行動を引き起こす原因を根本までたどると、世間で投資について言われていること、教えられていることなどの誤った認知に行き着く、ということです。
 人間の行動の大半を潜在的な認知が制御するから(行動経済学で言うところのシステム1)、それを正しく書き換えることで、初心者の行動を正しく制御させ勝てる投資家に近づける、というのが本書の趣旨です。
 本書は、その誤った行動を行動経済学に基づいて解説し、誤った認識を丁寧に解きほぐしつつ、正しい認識を教えてくれます。『禁煙』は、誰でもやるべきことは分かっているのに、それが『出来ない』ので、結局、投資はそれと同じです。著者の言う、「要するに、この本は”禁煙セラピー”の投資版だ」という説明は、端的に本書の内容を表していると思います。
 また、著者は『やるべきことなど、全く重要ではない』と言いながらも、後半ではツナギ売買やサヤ取り、分割売買、長期トレード、分散投資など多数の投資手法も解説し、やるべきこと、やってはいけない作業や、本の選び方まで解説してくれます(著者に聞いたところ『基本的にこれ一冊で事足りるオールインワンの本を目指した』そうです)。
 それにしても、本書に引用されている広範な知識には驚くばかりです。行動経済学をベースにした語り口は説得力に満ちていますし、内容は難しくとも、ユーモラスに非常に分かりやすく書かれているので、とても読みやすい本に仕上がっています。
 著者の言うとおり、楽して儲かるなんてことはありません。だから本書には、厳しい言葉もたくさん書かれていますが、まぎれもなく、本書は『最も”正しく”、そして最も”投資家に対して親身”な、投資の入門書』だろうと思います。真の実践書とはこういうものでしょう。
全ての、本当に稼げるようになりたい初心者投資家にとって必読の書というだけではなく、これから投資に参入する人が、無駄な回り道をしないで済むように、先に読んで頂きたい本です。
(フリー編集者H)

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