著者:松田十刻
ページ数:36

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文政3年(1820)、旧盛岡藩領の大槌(おおつち)を出航した商船「神社丸」は江戸へ向かう途中、房州沖で暴風雨に遭って帆柱が折れ、大洋を漂流してしまう。食糧も尽きかけ、もはや助からないと諦めかけたとき、かろうじて南国の島にたどり着いた。現在のパラオ諸島である。だが、船乗り12人のうち2人が荒波に呑まれて上陸できずに溺死してしまう。幸い男たちは島の人々に迎えられて暮らすが、帰国の夢を断ち切ることはできない。念願の思いがかない、シャム船などによってフィリピン、中国を経由して長崎に着いたときには、6年の歳月が流れていた。盛岡藩領の故郷に帰り着いたのは5人。これは藩政時代、実際にあったパラオ漂着をもとにした読み物(短編小説)である。原稿用紙換算で約60枚。

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