著者:柴 那典
ページ数:45

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「カゲロウプロジェクト」は、じん(自然の敵P)によりニコニコ動画上で発表されたボーカロイド楽曲を中心として、小説・漫画・アニメなどでメディアミックス展開されている作品群の総称である。関連動画の再生回数が2500万回、小説の売上も300万部に迫り、2013年5月発売の2ndアルバム『メカクシティレコーズ』はオリコン週間チャート1位を獲得、アニメ化も行なわれた。

この2010年代を代表するヒットコンテンツが、10代から圧倒的な支持を受ける理由は一体どこにあるのだろうか。そして初音ミクを筆頭とするボーカロイド文化と「カゲロウプロジェクト」の複雑な関係とは――!?

『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』(太田出版)が好評の編集者/音楽ジャーナリストの柴那典、『一〇年代文化論』(星海社新書)で「残念」をキーワードに現代の文化を読み解いた物語評論家のさやわか、そして「ねとぽよ」実質編集長でネット文化に詳しい稲葉ほたてが、「カゲプロ」から見えてくる“ユースカルチャー”の現在を解き明かす。

《 目 次 》
■2011年、「千本桜」と「カゲロウデイズ」の登場で何が変わったのか
■現代のボカロシーンを語る上での最大のキーワードは〈中二病〉
■バンド文化とは別の形での集団制作
■「脱・初音ミク」の動きと、楽器としてのGUMI・IAの台頭
■ボーカロイドをめぐるメディア報道の「ねじれ」とは?
■ライブパフォーマーとしてのじんはこれからどうなる?
■「分散型」でなく「中央集権型」のインターネット
■少子化の時代なのに「10代しか狙ってない」コンテンツだから面白い!
■じんの音楽的影響源としての「神前暁」をもっと語るべき!
■初音ミクにより明らかになった「BUMP OF CHICKEN」という存在

《 執筆者プロフィール 》
柴那典(しば・とものり)
76 年生まれ。ライター、編集者。音楽ジャーナリスト。ロッキング・オン社を経て独立。音楽やカルチャー分野を中心にフリーで活動。「ナタリー」「リアルサウンド」「サイゾー」「MUSICA」など数々のウェブメディア・雑誌媒体でインタビュー・記事執筆を手掛ける。初の単著『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』(太田出版)を2014年4月に発売。

さやわか(さやわか)
74年生まれ。ライター、物語評論家。『クイックジャパン』『ユリイカ』などで執筆。音楽、漫画、アニメ、ゲーム、ネットなどジャンルを問わず批評活動を行っている。著書に『僕たちのゲーム史』(星海社新書)、『AKB商法とは何だったのか』(大洋図書)、『一〇年代文化論』(星海社新書)がある。

稲葉ほたて(いなば・ほたて)
ネットライター。「ねとぽよ」実質編集長。聞き手役のつもりで座談会で話してたら、喋りすぎて記名で登場することに。

※この電子書籍「音楽史の中のカゲロウプロジェクト――ニコニコ動画で総再生数2500万超の楽曲が生まれた背景」は、2014年4月25日に「PLANETSチャンネル」にて配信された記事を電子版向けに再構成したものです。

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