著者:立花 幻夏
ページ数:101

¥480¥0

 1997年に、その100余年の歴史を終えた碓氷線こと、信越本線・横川~軽井沢間の1968~1969年当時の様子を、信越本線の第三セクターに移管された区間や周辺線区なども併せ、70余点のモノクロ写真と文章で綴った「鉄道フォト・アンソロジー」です。「史実を脳裏に思い描けるよう、語り部のように語り伝えてみたい。」というコンセプトの下に書き下ろしました。
 この頃の信越本線は、全線電化に向け、最後の「直江津~宮内」間の電化工事が急ピッチで進められており、まだ新しかったEF62やEF63が、旧型客車や黒い貨車を牽いて活き活きと走り回り、後に分断されることなど想像もできない時代でした。その当時の鉄道事情に、時代背景や世情、それに機関士や機関区の人々の話なども加え、詩情を織り交ぜてフォト・エッセイ風に描き、写真と文章を併せて楽しんで頂くことを念頭に置いています。
 本書は、「1.碓氷峠の麓:信越本線・横川駅&横川機関区」・「2.碓氷峠:信越本線・横川~軽井沢」・「3.碓氷峠の山々のむこう:信越本線・軽井沢~豊野、他」(目次より)……という順序で構成されています。これは各章の内部構成も含め、全体として下り列車に乗って進むことをイメージした編集です。
 1975年の事故で廃車になってしまったEF6235とEF639との2ショット、EF62とEF63の3重連~5重連回送、ED42を偲ぶ機関士の話、旧型客車を牽く3重連、165系と169系の電車急行、キハ82系時代の特急「はくたか」、181系-100番台の特急「あさま」、登場初日の157系特急「そよかぜ」、小海線と飯山線の雑多な気動車やC56など………、様々な描写や語りを楽しんで頂きたいと思います。

※基本的に、16ベースの写真データによる「1枚の大きな写真」と、「エッセイ風の解説」とを、1頁単位の固定レイアウトで編集しましたが、KDPでは「文字の大きさ」と「頁の幅」が可変であり、その拡大率の設定によっては、写真タイトルや文章の一部が次頁に移動したり、また1行の文字数が増え過ぎるなど、読み難くなることもありますので、ご留意下さい。

※1頁単位の情報量が大きいため「全画面表示」を推奨します。

 なお、本書はシリーズ「Railway Photo Anthology:1970 before and after」の第1集として出版しており、第2集「郷津駅の遠い夏:1969」・第3集「日中線・磐越西線・米坂線:1969-1970」と併せて、楽しんで頂ければ幸いに思います。

 追記:本書は、2016年4月初版発行、2018年8月改訂増補版発行に続く、2020年2月改訂の第3版になります。

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