【無料で読める】小学生のための科学入門その２: 夜空の星を観察してみよう

　「小学生のための量子論」シリーズでは数式をなるべく用いないで小学生レベルの算数の知識さえあれば理解ができる内容で量子の世界を紹介しながら、宇宙の面白さに迫りました。しかしながら、やはりいきなり小学生に量子論の面白さを伝えるのには少し内容が難しくなりすぎてしまったという反省点をこめて、このシリーズはもう少し親しみやすいレベルで科学に興味を持っていただけるような本を目指しました。

　このシリーズの第１作では人類の歴史を5万年くらい前から振り返り、人類の直接の祖先とされるクロマニヨン人の時代から、今の私達の時代にどう進化してきたかをわかりやすく解説しました。第２作の本編では星空にスポットを当て、観察の仕方について解説し、みなさんの理解を深めていただこうと思います。

　私は子供の頃、夏休みの読書感想文に続いて、大嫌いな宿題が有りました。それはズバリ、理科の自由研究です。どうしようかなぁと考えているうちに７月が終わり、８月に入ればお盆で浮かれて遊びまわり、結果的に８月の下旬になって、ひたひたと夏休みが終わってしまう恐怖感にさいなまれ、平常心で、かつ自由な気持ちで自由研究を仕上げた経験はついぞ一度もありませんでした。ですが、この本を手にしたみなさんは大丈夫ですよ。この本に書かれてることをヒントにしてインターネットで写真や図を集めてきて、研究として仕上げればおそらく半日で自由研究は完成出来てしまうでしょう。しかも読書嫌いの私が書いている本ですから３０分以内にこの本は読めてしまいます。そんな自由研究の対策書としてもこの本は威力を発揮しますが、やはり私の一番の願いはみなさんに科学の面白さを知っていただくことに有ります。

　更にですが、大人の方に読んでいただいても十分楽しめる内容になっています。教科書では決して学ぶことのできないサイエンス・ファンタジーの世界をぜひこの本で楽しんでいただきたいと思います。

杉山三郎