著者:広川, 智理
ページ数:51
¥100 → ¥0
IT化対象業務の大幅な拡大と複雑化、他社を差別化するための戦略的なITの導入、他社に先駆けた新技術の導入、国々の諸事情に合わせながらのグローバル化対応など、ITに対するニーズが一気に拡大し、内容も大幅に変化してきました。それと並行するように、ITの性能だけではなく利用技術そのもの、サービス、活用方法にも大きな変化が起き、その変化のスピードが日々上がってきています。
こうした背景から、自社の要員だけで賄うことが困難となり、外部のベンダーをパートナーとして、その人材や技術の活用が拡大して行きました。そして、パートナーとなり得るベンダー探しですが、実際には既に取引のあるベンダーが第一候補になるケースが少なくありません。それは自社の業務やITに関する知識を既に持っており、新規に探すベンダーよりも効率が良い、楽であるという判断と、親近感、安心感があります。
しかし、そうした理由でベンダーを選定した企業が、結局そのベンダーに失望したり、不満を抱いたりすることが少なくありません。第一、なぜそのベンダーを選んだのかと例えば社長に(社長は株主に)説明を求められたときに、そのベンダーがベストであったという説得力のある十分な説明は出来ないはずです。ですから、説明責任を果たすことができるようにベンダーを探して選ぶべきなのです。本書では、より良いベンダー探しだけではなく、説明責任を果たすためのベンダー選定の方法もお伝えします。
ベンダー選びをしなければならないIT調達の対象には、サーバや通信機器などのハードウェア、それらに搭載して活用するソフトウェア、それらの保守運用、ネットワーク・サービス、クラウド・サービス、技術者の派遣サービス等、さまざまのものがありますが、本書でご説明する対象の「ベンダー」は、SE(Systems Engineer)やプログラマーなどを抱えて、IT(情報システム)の開発や保守運用をサービスとして提供するSIベンダー企業(SIer)とさせて頂きます。
<目次>
はじめに
1. ベンダー選定の手順
2. ベンダー探しとRFIの作成
3. RFPの作成と発行
4. RFPの書き方
5. ベンダー選定基準の決定
6. 提案内容の評価
7. 提案会の実施と最終決定
おわりに
シリーズ一覧
- 同シリーズの電子書籍はありませんでした。
この期間中は料金が980円→0円となるため、この記事で紹介している電子書籍は、すべてこのKindle Unlimited無料体験で読むことが可能です。