著者:生西聖治
ページ数:100

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日本人は、なぜかマインドコントロールされやすい人(自分で気付かないうちに誰かの術中にハマっている人)が多いようです。良く言えば真面目で素直、悪く言えば自分で考えず騙されやすい、と言えます。
 
それはありがちな宗教とか占いに限った話ではありません。何かが身体に良いとテレビで紹介されれば、その商品が店頭から無くなり、どこかが美味しいお店だと紹介されれば、その日から長蛇の列ができたり予約がとれなくなったりする。芸能人やモデルが身につけるファッションはバカスカ売れて、東大卒とか医者とか有名人の発言は、自分で検証も検索もせずに信じ込む。あなたも気付かないうちに、人を経歴や肩書きで判断し、企業や広告代理店のブランディングにまんまと引っ掛かっていませんか? 仕掛ける側からしてみれば、良いお客様です。
 
私は子供の頃から疑い深い性格でした。先生や先輩が言っていることでも自分が違うと思ったら聞き入れませんでした。例えば遠足で遊園地に行き、みんなが楽しんでいる光景を見ると、何も考えず楽しみを与えられていることに気味が悪くなり、1人ベンチに座って考え込んでいる子供でした(つい最近だとポケモンGOをしている人たちがお台場に集結し、信号無視をしたり、路上をはみ出て歩いたりしている、一昔前のデモのような映像でした。楽しむことに夢中になって、ルールやマナーを無視する集団心理が、意思のない操り人形のようで、正直それは怖かったです)。また、勝ち馬に乗るのも嫌いで、弱者が強者に勝つにはどうしたら良いのか?を試行錯誤するのが好きな性格でした。
 
そういう性格じゃなければ、この痛みをとる技術は書けなかったと思います。今でも医者の言うことを鵜呑みにするだけだったでしょう。身体の腰や膝や肩が痛くはなったけど、レントゲンに何も写らなければ、とりあえず痛み止めの飲み薬と湿布薬で、あとは安静にして様子をみてください。その繰り返しで、なぜ痛みが発症したのか? 自分で治す手立てはないのか?を模索しようとも思わなかったに違いありません。
 
多くのアスリートやスポーツ愛好家が、野球をしていたら腰や肩が痛くなるのは当然。テニスやゴルフでも肘や腰が痛くなるのは仕方ない。サッカーやバスケをしていれば、膝や股関節は痛くなるし、捻挫の癖もみんな持っている、なーんて思っているようです。特別スポーツをしていない人たちも、四十肩や五十肩になったら加齢のせい、腰や膝に痛みが出ても加齢のせい、と言われ、医者がそう言うし、周りの人たちもそう言っているから、多分そうなんだろうと思い込まされていませんか?
 
結論から言いますと、あらゆる慢性的な痛みは、身体のどの部位だろうと、自分で治すことができます。むしろ医者や治療家に任せっぱなしの方が治りにくいと言っても過言ではありません。治療の最初の段階は、専門家にいろんなことを教えてもらったり、動きをサポートしてもらったりするでしょう。しかし、最終的には自分の意思で、自由自在に動く身体にしたい訳ですから、自分の努力なくして、最終地点には到達できないのです。
 
飲むだけ、食べるだけ、装着するだけ、他人に身体を預けるだけ、お金を支払うだけで、何らかの結果が得られるような勘違いをさせている、企業や病院や治療院やジムやサロン、そしてそこで働いている人たちの主張を信じたいという人がほとんどです。マインドコントロールの面倒臭さはそこにあります。真っ白な状態で、私のような人間の主張を聞いてくれる人は極少数です。多くの人はマインドコントロールされていて、情報が正確であるか?とか、実際に結果が出ているかどうか?より、楽であるか?簡単であるか?有名な人やメディアが紹介しているか?という価値に流されていています。ゼロから物事を伝えるより、情報と精神がひん曲がっている分、私のような人間からの情報が響きにくいのです。
 
モノや自分を売り、利益を追求するのもいいのですが、その先に自分が金銭的に裕福になるという目的しか見えていない人間であるならば、人の健康に携わる職には就かないでくださいと、心からお願いしたいところです。と、ここまで書けば、この先の内容が、お手軽で簡単だとは思わないでしょう。はい、これだけやっていればOK、などという内容は書かれておりませんので、そういうのを期待している人は、他のモノをお探しください。
 
私が本文で繰り返し語っているのは「身体と対話してください」ということです。毎日使っている身体の細胞1つ1つが生きています。その細胞が健康な状態にあるかどうかの確認は、意思がある本人じゃないとできません。手を当ててみて、撫でてみて、揉んでみて、押してみて、初めてその触れている箇所の細胞が傷んでいるか、凝り固まっているか、浮腫んでいるかなどの情報を知ることができます。痛みをとる技術は、その対話によって得られるイタ気持ち良い箇所を、片っ端からほぐしていく作業です。
 
力任せに押さえられた痛さとか、骨を押されているような不快さとか、つねられたり、叩かれたり、刺されたり、切られたりといった類の痛さではありません。いわゆるツボに入って、思わず「おー」と、笑いと声が零れてしまうような快楽的な痛さの探索と、それを緩和させる感覚の追求です。
 
今回は痛みをとる技術の第3巻、上肢編で完結になります。元々ぶっ通しで書いていたモノを、長すぎるという理由で腰痛編、下肢編、上肢編に3分割したため、同じ内容を記載しておかないと、意味が通じないところが出てきたため、第1巻、第2巻と被る箇所があります。予めご理解の上、ご了承ください。個人的には肩の痛みをとるために、芯を喰らう箇所を探す作業が、全編を通じて最も難しいと感じました。実践しながら読み進めた時、この第3巻がもっとも時間を有するモノになると思っております。言葉と写真では限界があるので、いずれ動画で紹介したいと思います。
 
自分の身体と対話することに費やした時間とお金の投資は、必ず将来の確固たる健康や身体機能への自信に繋がります。慢性的な痛みを抱えている人の解決のヒントになれば幸いです。

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