著者:江田健二
ページ数:88

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はじめに より
 ここ10年で、太陽光発電はとても身近なものになりました。例えば、東京から名古屋行きの新幹線に乗ると、車窓から屋根や空き地に設置された太陽光パネルを数多く目にします。一方で、風力発電はどうでしょうか? 企業のCMやポスター画像ではよく目にしますが、ふだん風車を目にしている人は少ないでしょう。風力発電は、まだまだ遠い存在に感じる方が多いのではないでしょうか?
 しかし風力発電は、世界では太陽光発電以上に普及・成長しています。今後大きな成長が期待できるビジネスとして、多くの国や企業が風力発電設備の建設・運用に力を入れているのです。
 風力発電は、これから私たちがさらに積極的に活用していく発電方法の1つです。基本的な情報を知っておいて損はありません。そこで今回は、まだまだ「とっつきにくい」と感じられる風力発電ビジネスの基本の部分を、初心者向けにまとめました。
「1時間でわかる」シリーズは、できる限り専門用語を避け、読みやすい文章で解説することを心がけています。その理由は、これまで環境やエネルギーの分野に馴染みがなかった方にも最後まで読んでいただくためです。
 本書では、1章で「風力発電の基礎知識」、2章で「日本の風力発電の現状」を紹介し、3章・4章では、日本と世界の風力発電ビジネスについて、様々な事例を取り上げてご紹介しています。皆さんが興味のある章から読み進めることができますので、ぜひ、本書をきっかけに風力発電ビジネスに興味を持っていただけると幸いです。

一般社団法人 エネルギー情報センター 理事 江田 健二

<目次>
はじめに

第1章 風力発電の基礎知識
■風力発電の歴史(古代~中世)/風車の技術は十字軍によって広がった?
■風力発電の歴史(近代)/風力発電発祥の地はオランダじゃなかった!?
■風力発電の歴史(現代・日本)/「風力発電には適さない」と言われた日本
■風力発電のメカニズム/どうやって風から電気を生み出すのか?
■風車の基本構造/3つの部分で構成されるプロペラ式風車
■風車の種類/風車の種類はなんと10種類以上!?
■風力発電の特徴/「太陽光発電より無駄が少ない」ってどういうこと?
■風力発電のメリットとデメリット/風力発電の6つの強みとは?

第2章 日本の風力発電の現状
■「風力発電導入量」推移/2030年の目標は?
■風力発電量の占める割合/スペイン18%、日本はわずか〇%!
■地域別に見る風力発電設備の設置状況/導入量トップのエリアはどこだ!?
■風力発電における国・団体・企業の取り組み/注目の「ウインドファーム浜田」とは?
■風力発電における地域の取り組み/風力発電で「アワビ栽培」も?
■風力発電の課題/様々な課題をクリアして安心・安全な発電に

第3章 日本の風力発電ビジネス
■風力発電機メーカー/騒音を発生させない発電機開発も
■EPCとO&M/新たに「稼働率保障サービス」なども登場
■発電事業者/海外進出を狙う日本企業
■太陽光発電ビジネスとの相違点/メンテナンスは風力のほうが大変?
■風力発電と「固定価格買取制度」/買取価格は低下傾向に?
■風力発電のコスト/風力発電普及の鍵を握る「資本費」って何?
■風力発電の「発電コスト」/発電コストが下がり続ける理由とは?
■風力発電導入のプロセス/なぜ? 長~い年月がかかる風力発電の導入
■ビジネスとしてのメリット&デメリット/想定外の故障・破損のリスクも

第4章 世界の風力発電と風力発電の最新動向
■世界で広がる風力発電/欧米諸国が牽引してきた風力発電
■海外の注目企業/各国の代表的企業をチェック!
■世界の風力発電をリードする中国/インドなどアジア勢も躍進!
■世界的に広がりを見せる「洋上風力」/ダントツ1位は、やはりあの国
■日本の「洋上風力発電」/日本にもある! 世界最大級の洋上風力
■洋上風力発電3つの課題/海洋国・日本ならではの課題とは?
■コラム:風力発電を推し進める、最新「蓄電池」技術

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