著者:DESSIN LABORATORY
ページ数:53
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著者がこれまで集めた情報、実際に何年もデッサンをした経験から、デッサンで重要なポイントとプロセスをお伝えします。
▼まえがき▼
本書を手にとっていただき、ありがとうございます。デッサン・ラボラトリーのミカと申します。
デッサンのプロセスでつまずいている、どう描き進めればいいのかわからない、という方は少なくありません。
特に、自分の身の回りでデッサンがうまい人がいない、独学でデッサンをしているという人は、デッサンのプロセスは予想すらつかないこともあります。
逆に、誰かのデッサンを見ることができる環境にいる人は、デッサンのプロセスを知ることができます。それだけでもデッサン上達の助けになるでしょう。
つまり、人のやり方を見て真似をするのは上達への近道なのです。
今回は、私のデッサン力を底上げしてくれたあるプロセスを、チュートリアル(基本操作などを教えるプログラム)として公開します。動画も準備しました。
私にもデッサンが下手くそな時期がありました。この時の私は、独りよがりな自分流のデッサンをしていました。
画面の中は統一感がなく、形を追ったり陰影を追ったり、そうかと思えばタッチで立体を描き起こそうとしたり・・・。
しかも、それをその時の気分や単に気になったという理由で、きちんとした根拠もなく行っていました。
結果は散々なもので、後から画塾(美大・芸大受験のための予備校)に入ってきた人に追い抜かれていく有様です。
しかし2浪していた時、私はある描き方のプロセスを見つけます。正確には、「自分で見つけた」と感じただけです。
というのも、このプロセスは私だけが行っている特別なプロセスではなく、昔からあるものだったからです。なんら珍しい描き方ではありません。
この描き方をするようになってから、私のデッサンの結果は良くなり、しかも安定しました。
そのおかげで無事、公立の美大に入ることができました。ただ、このプロセスをもっと早く取り入れていれば、美大合格のために2浪もする必要はなかっただろうなと思います。
自分の目的地はどの方向にあるのか、それすらわからない状態では無駄に長い旅路になってしまいます。
しかし、今回公開するチュートリアルをコンパスとすれば、目的地である「デッサン上達」へまっすぐ向かうことができるでしょう。
ただ、現実はやはり予定通りとはいきません。道の途中で思わぬ障害につまずくでしょう。そこで、私が想定できる範囲内で、その障害に対する対応策にも触れてあります。
それらも手がかりとしながら、デッサンのプロセスを学び、「デッサン上達」への歩みを進めてください。
それでは、あとがきでお会いできるのを楽しみにしています。
▼もくじ▼
まえがき
第1章:デッサンを始める前に
デッサンの目標
使用する画材と時間
モチーフ
第2章:具体的なプロセス
外形を合わせる
形をあぶり出す
陰影をつける
もう一度形を合わせる
肉付けをする
ヴァルールを合わせる
参考作品
第3章:完成に向けて
肉付けをしてヴァルールを合わせる
まとめ
あとがき
▼著者紹介▼
DESSIN LABORATORY
ミカ
2015年にデッサンの描き方や理論をまとめたサイトの運営開始
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