【無料で読める】クアラルンプール: ちょこっと週末旅行 (ウィークエンドトラベラーズブックス)

　かつては、海外旅行は贅沢のひとつでした。
　それが、LCC（格安航空会社）の登場と、ネットのホテル検索予約サイトの登場で、すっかり身近なものになってきています。現在では、エアーアジアをはじめとする多くのLCCが、クアラルンプール、バンコク、台北、香港、ソウル、マニラなどアジア諸都市へ就航するに至っています。さらにその都市の先では、現地ローカル線と接続し、訪問しきれないほど数多くの地方都市やリゾート地へと展開しています。これらのチケット代は往復で1～3万円程度で、ホテルを含めた総額でも数万円の予算で済みます。このような手軽さから、思い立ったときに、軽い気持ちでちょっとアジアを旅することが可能になりました。
　Weekend Travellersシリーズは、「軽い気持ちでちょっと週末に旅行に出かけること」をコンセプトとし、現地情報を紹介しています。
　本書は、LCCの祖であるエアーアジアの本拠地、マレーシアのクアラルンプールで週末を過ごすためのガイドをしています。クアラルンプールと言えば、ペトロナスツインタワーの美しい姿が有名ですが、その他にも屋台街や、レストランバーやクラブの集まるストリートなど、夜に活気付く街でもあります。また、マレーシアは、プミプトラと呼ばれるマレーシア土着の民族のほかに、中国系、インド系が住む多民族国家です。宗教的にも、マレー系住民はイスラム教、中華系は仏教、インド系はヒンドゥー教と分かれており、その多様性は建築物や食文化にも現れています。200点を超える現地写真を通して、このような「面白さ」を伝えることを目指した書となっております。