【無料で読める】祐希之丞関八州捕物控（武蔵国編） (亜斗夢文庫)

＜粗筋＞
祐希之丞一座は小田原での興行（役目）を終え、次の目的地である武蔵国、川崎宿に移動することになった。
遠山からの依頼は、意外にも行方不明となっている葛飾北斎の娘、応為の探索であった。親子喧嘩のあげく、家を飛び出してから十年近くになると言う。
遠山が予め依頼していた絵師、歌川広重が神奈川湊で偶然に入手した応為の情報を、唯一の手掛かりに・・・。難題であったが、遠山が入手していた別の情報、＜湊屋善右衛門＞についての黒い噂との関連性は？

本業の芝居興行中に、地元の目明し小平次が小屋を訪ねて来て、浜に上がった土左衛門の検分から、怪しい節が見受けられるとのこと。同行を求められ、祐希之丞が眼にしたのは、広重の描いた人物画の男だった。殺害された疑いのある男の衣類から、僅かながら阿片の臭いがする。
祐希之丞たちは、関八州取締出役の的場慎太郎と手分けして、男の素性と応為の居場所の探索を開始する。
—–応為は何処に？＜湊屋善右衛門＞とは？そして、阿片は？
異人の剣と対峙する祐希之丞の華麗な剣捌き、夢香こと龍之介の流麗な剣が冴えわたる。

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