著者:神崎善司
ページ数:177

¥880¥0

・無駄に分量が多く中身の薄い要件定義
・ふわふわしたイメージだけの要件定義
・空中戦ばかりで何も決まらない要件定義
こんな要件定義と決別し軽く柔軟で精度の高いモデルベースの要件定義を始めよう。

本書で紹介する手法RDRA:ラドラ(Relationship Driven Requirement Analysis)は物事の関係性に着目したモデリング手法です。
関係者と「ものごと」の依存関係を共有することで、段階的な詳細化が可能になり、整合のとれた要件定義が素早くできるようになります。
本書ではモデリングの敷居を下げるためにツールとしてPowerPointを使っています。さらに分析ツールやサンプルをダウンロードすることで直ぐにモデリングを始められます。

1章:RDRA2.0とは
RDRA1.0とRDRA2.0の違いとアイコンの説明をします。RDRAを既にご存知の方はこの章で違いを把握できます。

2章:要件定義には何を書くのか
要件定義で記述すべきことや、要件を決めるための思考の枠組みを説明します。RDRAの核心的な考え方と要件を決めるための枠組みを理解するだけで要件を決めるスピードが格段に向上します。

3章:要件の構造
RDRAレイヤーとして要件定義をスムーズに進めるための依存関係を紹介し、各レイヤーで定義すべきモデルとそのつながりを説明します。ここで説明するレイヤーの依存関係を理解することで、要件定義を混乱させることなくスムーズに進めるためのポイントをつかむことができます。

4章:ダイアグラムの構造
RDRAで作成する各種ダイアグラムの概要をレイヤー毎に説明します。RDRAを使う場合はダイアグラムを作成することになるので、作成するモデルの概要を知ることができます。3章で説明したモデル要素は全てつながるので、そのつながりを実現するためのダイアグラムの作成単位を知ることができます。

5章:ダイアグラムの詳細
各ダイアグラムの詳細を説明します。実際にRDRAモデルを作成するときに活用することを想定して具体的な表記法やサンプルを示します。この章で示したサンプルは10章「サンプル:図書館システム」として全体を載せているので相互に参照することで個々のダイアグラムの位置づけが明らかになります。

6章:ビジネスルール
RDRAの中でのビジネスルールの扱いや表記法を説明しています。簡潔にシステムを可視化するときはビジネスルールの表現方法がポイントになります。RDRAでのバリエーションと条件を使ったビジネスルールの表現方法を説明します。

7章:精度を高める
RDRAでは整合性と網羅性を重視しています。精度の高い要件定義をするための考え方と仕組みを説明します。

8章:RDRA活用のために
実際にRDRAを使って要件定義を行うときに有効な3つの考え方を説明します。同時にトレーサビリティを意識した要件定義の必要性とそのためのツールを紹介します。PowerPointのツールも紹介しているので、Microsoft Officeをお持ちの方は直ぐに試すことができます。

10章:サンプル:図書館システム
RDRA2.0の表記法を使ったサンプルを示します。内容はシンプルですがトップダウンで必要なダイアグラムは全て網羅しているので、ダイアグラムの関係性を確認できます。

RDRAは難しいルールがあるわけではなく、要件の依存関係に従って、アイコンをつないでいくだけで複雑なシステムや大規模なシステムも可視化できます。RDRAの4つのレイヤー構造を理解するだけで、初心者の方でも具体的に要件を定義できるようになります。

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