【無料で読める】愛させ妻養成講座: 「結婚、なめんなよ」

私は思っていました。
大好きな人が、私を幸せにしてくれると約束した。花嫁として祝福され、幸せなゴールインをしたのだもの。世界一のお嫁さんになれるのよ、と。

では、質問します。あなたはサッカー部に入れば、サッカーがうまくなる、水泳部に入るだけで、泳ぎがうまくなると、思うでしょうか？　長く続ければ、ワールドカップで優勝し、運が良ければオリンピックで金メダル、なんて。

「そんなわけない！」ですよね。「入部さえすれば」「自動的に」「なにもせず」うまくなるなんて、だれも思わないでしょう。
ワールドカップ？　オリンピック？　まさか、そんなこと考えもしない。

もちろん、私も、運動でも勉強でも、やりさえすれば、いつかは成功するなんて思っていません。

なのに、なぜか、「結婚→幸せ」は、エスカレーターに乗るように、努力せず工夫せず、最上階に到着すると、私は錯覚してしまっていました。
結婚さえすれば旦那様が私を幸せにしてくれると信じていたのです。

私は結婚をなめていました。

入部届＝婚姻届を提出しただけ。練習していないどころか、基礎訓練もない、強化合宿も試合前の実戦もない。うまくなるための講義はおろか、なんの入部説明も受けず、「大好き」と「幸せにしてもらえる」という思いだけで、始まってしまった部活＝結婚。

当然ながらそこに世界一になれる要素はありません。

監督も顧問もコーチもいない。
うまくなる、試合に勝つ、金メダルを獲るなど、明確な目標設定もない。そのために日々研鑽し努力し自分を高めるステップも知らない。
そんな私が、単に結婚しただけで、幸せになるはずはありません。

もしかすると、結婚して幸せになるのは、オリンピックに出るよりも難しいのかもしれません。

結婚、なめんなよ。

そう気付いた私は「幸せな妻になるための力＝妻力」を育て始めたのです。

そして今、私は「世界一、旦那様に愛させる妻」になったのです。

では、私は世界一美しくて、世界一お金持ちで、世界一才能が豊かで、世界一家事や育児が得意なのでしょうか？

いいえ。特別美しくもなく、賢くもなく、家事も育児もごく普通の主婦です。

では、世界一旦那様に貢いで尽くし、身を粉にして愛しているのでしょうか？

いいえ。尽くす女でも、都合の良い女でもありません。

私は、私の旦那様が世界一幸せにできる女なのです。

幸せな妻になるために、たくさんのお金は要りません。
美貌も才能も、忍耐や我慢、血のにじむような努力も要りません。

私が旦那様に実践していることは、誰でも、今すぐにできるシンプルなことです。

この本を読んでくださる誰でもが、世界一幸せな妻になれます。
なぜなら妻力を養って、旦那様に愛させるだけ、だから。

この本は、「旦那様に世界一愛させる妻になる力＝妻力」を身につけ、人生を激変させた妻たちのお話です。

カウンセリングも断られるほど、パートナーシップにおいて幾多の困難を抱えていたAさん。
しかし、妻力を身につけて、オセロが黒から白にパタパタと変わるように幸せになり、今や「幸せの代名詞」と呼ばれています。

４年間のレスに悩み、刺し違えるか、離婚しかないと思っていたDさんは、今や待望の赤ちゃんを迎え、ウソみたいに、結婚生活と充実した人生を送っていると話してくれています。

ご主人が長年浮気をした末、家を出て行き、浮気相手との間に子どもができたから、と離婚届が届いたＥさん。
罵声を浴びせて責めたり、悲嘆にくれる代わりに、妻力を磨くことで、ご主人は３週間で浮気相手との関係を整理し、家に戻ってきました。

彼女たちは、特別難しい努力を重ねて「幸せな妻」になったのではありません。本当に大切なことに気付き、日常のほんのささいなことを意識して行動しただけです。

本当に大切なこととは、「ゴールを幸せな夫婦で生きていく」と決めること。
それに向かって、自分とパートナーを満たしながら、パートナーシップを築いていくこと。

私はそれを「パートナーシップデザイン」と名付けました。

デザインとは、完成図へ向かっていくロードマップ、
戦略的アプローチという意味です。
完成図はもちろん「幸せな夫婦で生きていく」こと。

「自分で幸せになる」と決めて、日々、妻力を研鑽している妻たちの、まさに今現在のパートナーシップデザインのお話です。