著者:佐藤 通子
ページ数:123
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学校を休むと祖母に虐待をされてしまうので、もう死ぬしかなかった状態だったのです。
だけど、学校を卒業して家を出ることができたら、私は自由で誰からもいじめられるとか、理由もなく虐げられることはないだろうと、ずっとずっと大人になるのを夢見てました。だけど気づいたら、
あれ…?
学生時代と変わらない???
どの職場に行っても嫌われてしまって、人と場を変えて学生時代と変わらない生活を、繰り返してしまっていたのでした。
だったら結婚して地元を離れたら、私は幸せになれるのか?そう思ってネットで知り合った男性と、ろくに会わずに結婚してしまった相手が、DV男でした。借金を隠していて、それを全部私の親に払わせるという、とんでもない人と結婚してしまったのでした。
幸せを願って結婚したはずなのに…。
温かい家庭を夢見ていたのですが、当時の私には、もう私は生きる屍としての選択肢しかなかった状態でした。泣いても叫んでも、産まれたばかりの子供がいて、死ぬことすらもできない。
過去の私は、こんな状態だったのです。
私には、子供のころから自由なところがたった一つだけあり、そこでは、いじめっ子たちをやっつけることもできたし、ありえないと思っていた、自分が家族から大切に扱われることを、夢に見ることもできました。私の心の中の空想。
人に虐げられ続け、なんの能力もない、勉強もできない、いったいこの私に何ができるの?さらに言うと、こんなつらい思いをするために、なぜ私は産まれてきたの…?
そんな思いをずっと抱え続けてきた、うなだれるしかなかった私の心の中に、ふと見えるか見えないかくらいの、何かをすると消えてしまいそうな明かりが灯った瞬間がありました。
「もしかすると何とかなるかもよ…?」
聞き取れるのか、感じ取れるのか分からないくらいのぼんやりとした、そんな想いでしたが、何かが灯った瞬間がありました。
それは、私がこれまで唯一大切にできた、自分だけの自由な空想ができるところ。そこから「何とかなるかもよ…?」という、か細い、本当に聞こえるかそうでないかの声を、
疑いながらも心の片隅に、忘れないように、小さな小さな波紋が広がるのを感じ続けていたのでした。これは心理セラピーを継続して、少し経った後のことでした。
その小さなか細い声を意識するようになって起こってきたのは、誰かに虐げられる私の生き方、つらい人生を少しずつ…そして逆転といえるようなものを起こしてしまったのでした。
これはスピリチュアルでもなんでもなく、私自身の体験です。
今の私は、幼かった時に自分が決断しなければならなかった、しんどい思い込みの数々を手放していき、自信がないとか、人の目を気にしながら生きていくというのは、しなくなりました。
また新しい世界のものや、自分が未経験のものには、怖いと感じる時もありますが、やってみてから「自信がない」と口にすることはなくなってしまいました。
あれだけ消えてしまいたいと思っていた私は、今をどう生きて、将来どんなことをやっていこうか?心理カウンセリングや心理セラピーで学ばせていただいたことを、物語として、必要としている方に、知っていただきたいという、大きな野望を持っています。
なによりも…
夫の借金や子供に起こったいじめ等で、私が失ってしまったと思っていた、子供の貴重な時間を、取り戻すことができ、あれだけ夫と離れなければ、子供と私に未来はないと思っていた夫は、家族にまじめに働いて生活できるようにしてくれているということ。
朝の目覚めがあれだけ怖くて、いっそこのまま死んでしまったらいいのに、と思っていた今の私の朝は、美味しいお茶を入れて、みなさまにお届けするメールレターを書ける、静かな時間を持てるということに、とっても幸せを感じています。
とてつもない変化だと思いませんか?
私と同じような苦しい体験をされた方や、生きづらさを持った方々が少しでも幸せになれますように。
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