鉄道唱歌 全五集（電子復刊・注釈付）

「汽笛一声新橋を…」今なお多くの人に愛唱される、懐かしい『鉄道唱歌』。その全五集を収め、交通博物館が丁寧な解説を付けて昭和40年に刊行した本を、電子書籍として復刊したものです。収録写真多数。令和元年における現状との違いや、典拠となった和歌などの古典、また掛詞の技法などについて、新たに注釈を加えました。

原著は脚注形式をとっていますが、電子版では注釈付の本文と、素の本文と、両方を収め、リンクで往き来できるようにしてあります。

「東海道編」「山陽・九州編」「奥州・磐城編」「北陸編」「関西・参宮・南海編」を収録。第一・二集では、東京新橋を出て、東海道・山陽から九州へ渡り、長崎へ。第三・四集では、上野・青森を往復したのち、信越・北陸線を経て米原へ。第五集は、関西を巡って大阪難波で旅を終える、という道のりです。

「鉄道唱歌は鉄道の沿線の地理を、歴史を歌い、また各地に古くから伝わる民話、伝説や名産などについても紹介している。この、さながら列車に乗って各地を巡り歩いているような気分になる点と、誰にも歌いやすい平易なメロディーとが、今もなお多くの人々の心をとらえ、愛唱されている所以であろう」（本書解説より）

明治唱歌最大の雄編にして、旅行ファン・鉄道ファン必携の古典を、電子版で手軽にお楽しみ下さい。

※新字・現代仮名遣です。本文はリフロー型の電子テキストですので、語彙検索や文字サイズの拡大縮小、メモ機能・辞書機能などがご利用になれます。