著者:桐生 莉瑳
ページ数:58

¥399¥0

はじめまして。数ある書籍から選んで頂き、本当にありがとうございます。

この本は、介護の初動に特化しています。
・なんだか最近親の様子がおかしい…どうしたら良いんだろう
・まだ親は元気だけど、そろそろ介護について知っておきたい
そんな介護初心者の方に向けて執筆しました。

これから日本はもっと超高齢化社会になっていきます。
しかし痛ましい事件が絶えません。
実の子供が認知症の親を殺めてしまったり、虐待してしまう。

そんな悲しい事態を侵さない為にも、介護で手を抜くことは必須です。
自分の人生を犠牲にしない為に、どんな気持ちで生きていけば良いかを凝縮しました。

・目次より
第一章
親の様子がおかしい?
まずは包括支援センターに『行く』べし!
-初動の大切さ
-「何かおかしい・・・」そう思った時に動くべし
-包括支援支援センターに行くべし!
-まとめ

第二章
自分のケアが介護の鍵!
-何でこんなことになった?
-まず敵を知るべし!
-自分の扱い方を知る!
-助けを求めて良い!
-まとめ

第三章
「正解」しなくていい。三割出来れば上等!
-答えのない世界だから疲弊してしまう
-糸口はたまたま「手編みのベスト」だった
-正解を求めない
-認知症の人は感情を読み取るのが得意
-先入観はどこから来るのか
-認知症の人の感じ方を理解する
-まずは受けとめる
-まとめ

第四章
死を意識せよ  人生の最期を話す
-あなたは、死を意識したことがありますか?
-入院したら必ず良くなる?
-終わりも始まりも突然
-自分と親の考えが違うかもしれない事もあり得る
-日常の他愛ない会話でいい
-まとめ

「はじめに」より

鉢植えが左右に沢山置いてある階段を上り、インターホンを押す。
ピンポーンと反応した音に、奥から高齢の女性がゆっくりとした動きで玄関に近づいてくる。

高齢の女性が玄関を開けてくれた瞬間、凄まじい匂いが鼻をつく。
尿臭、体臭、腐った食物の匂い、猫の匂い。
微かに残っていた芳香剤が場違いにラベンダーの香りを撒き散らしている。
そして。
隠しきれない人間の皮膚が溶けた匂い。

旦那さんの体の状態が想像出来る。
介護士として十五年以上の経験と勘が、
『治るのに下手したら1年位かかるかな』と訴えていた。

これは介護について何も知らなかったら、誰にでも起こりうる現実。

初めまして。
この本を手に取って頂き本当にありがとうございます

この本を手に取って下さったということは、介護に興味がある方、もしくは介護が始まるかもしれないと心配している方ではないでしょうか。

大丈夫です。この本を読めば介護の初動をどうすれば良いかを知ることが出来ます。
少なくとも『皮膚が溶けてしまい、骨が見え、凄まじい匂いの体液が流れるまで自分の伴侶の対応が分からない』という事態は脱することが出来ます。

そして介護に潰されず、上手に手を抜きながら、自分の人生を生きる為にどうしたら良いかを知ることができます。

とはいえ
・何からどうやっていいかわからない
・どうやって介護を進めていったらいいかわからない
・まだ介護が始まるわけではないけれどそろそろ親のことも考えなければならないな、と考えている

こういった方がほとんどではないでしょうか。

この本は認知症の介護の初動に特化しています。
第一章は
親の様子がなんだかおかしい?認知症の相談はまず包括へ!
第一章では、親に対して違和感を感じた時、どこに、どのような準備で相談しに行ったら良いのか?をお話ししていきます。

第二章は
始まる介護。自分の気持ちの持ち方がケアの鍵!
第二章では、介護が始まり、あれもこれもやらなければいけないことが山ずみのあなたに、セルフコントロールの重要性をお話ししていきます。

第三章は
「正解」しなくて良い。三割出来ればあなたの介護は上等!
認知症の親の言葉に翻弄され、イライラするあなたに、どんな心構えで、どんな言葉をかけていったら良いかをお話ししていきます。

第四章は
死は怖いものではない。死を意識せよ。
第四章では、介護の最初だからこそ考えておくべき「死」について。後悔しない介護とは。
あなた自身の人生を生きる為に、どんなマインド(意識)で過ごすしたら良いかをお話しします。

介護は初動を誤ると、今後のあなたの人生が大きく変わってしまいます。
しかも確実に悪い方へ。
そうならないためには、最初が一番肝心なのです。
そしてこの最初を丁寧に行うことが、後の『手抜き』に繋がるのです。

でも、あなたは介護というとどんなイメージを持っていますか?

認知症の方による自動車運転事故や、徘徊していた方が踏切に入ってしまったり、介護をしている家族の方がぼろぼろになっていく、介護離職など…あまり良いイメージのものは浮かばないのではありませんか?

私は、介護をしているあなたが一番大事だと思っています。

語弊を恐れずに言えば、介護を必要としているご本人より、あなたを含めたご家族さんファーストでいい。
家族が潰れたら元も子もありませんから。

ご飯も手作りじゃなくて良い。
友達と旅行に行っていい。
施設に預けて良い。
面会に行かなくていい。

手抜きして全然いいんです。
我慢もしなくていい。

自分が暴力を振るう前に、もしかしたら殺してしまうかもしれない…
その前に介護から逃げて良いんです。

でも、あなたは手抜きというと、あまり良いイメージを持っていないのではありませんか?そんなあなたは頑張り屋で真面目なひと。
でも悲しいことに、真面目な人ほど介護ではボロボロになりやすいのが現実です。

でも、手抜きを『効率的』に置き換えたらいかがでしょう。少し心が軽くなりませんか?

覚えておいて下さい。
大丈夫。あなたも『自分』の人生を生きていいんです。
助けを求めていいんです。

介護に振り回されない為に、効率的にすることは悪い事ではありません。
そして知識を集め実行し、色んな人と協力することが、自分の人生を生きる事に繋がるのです。

手抜き介護は、必ずこれから必要になります。
2025年には現在72歳~69歳の団塊の世代(1947年~1949年生まれ)が75歳の後期高齢者になり、全国民の10人に1人が認知症になるというデータもあります。
認知症の初動だけで構いません。絶対に知るべき要素だけをこの本に凝縮しました。

どうかこの本があなたの介護だけでなく、人生のお役に立てることが出来れば嬉しいです。

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