著者:齋藤 千歳 (著, 編集, 写真),
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レンズ交換式のカメラを購入すると、カメラ本体以上高いことも珍しくない交換レンズの価格、種類の多さにビックリされる方も多いのではないでしょうか。
そして、そんなレンズの明るさに決める絞り(F値)をどう選んだらよいのか? せっかく買ったレンズがいちばん性能を発揮する絞りはいくつなのか? そんな悩みに実写チャートでお答えするのがレンズデータベースシリーズです。
難しい計算の結果の特典やグラフなどではなく、実際に撮影した下記4つのチャートをご覧いただきながら、それぞれのレンズの個性や魅力、おいしい使い方などを解説していきます。
1:解像力チャート
文字通り、カメラとの組み合わせで、どこまで解像するのか、どの絞りを選択したときに中央部はもちろん、周辺部まで高い解像力が得られるのかを、各レンズの個性を理解するための基準として撮影しています。また、レンズ自体の歪曲や色収差、偽色や偽解像の発生の様子なども解像力チャートで確認しています。
2:最短撮影距離チャート
レンズごとの最短撮影距離による実際の撮影サイズをビスケットを使ったチャートで紹介しています。最短撮影距離○○cm、最大撮影倍率○○倍と数値で紹介されても、ピンと来ない各レンズのマクロ性能を見てそのまま理解できる実写チャートで解説していきます。実写で確認するとインナーフォーカスによる影響なども確認できます。
3:周辺光量落ちチャート
レンズの中心に比べて四隅が暗くなる周辺光量落ち、レンズがレンズである限り発生する現象ともいわれますが、デジタルカメラ本体の組み合わせで発生量がコントロールされるのも、もはや普通の現象です。そんな周辺光量落ちがどのように発生しているかを実際に撮影したデータを見ながら確認していきます。
4:ぼけディスクチャート
観察者の能力次第では、レンズの光学性能のほぼすべてを把握できるというぼけディスクチャートも実写で掲載しています。ぼけの円の形で口径食や各種収差、ぼけの美しさやレンズの組み合わせによる補正の具合までも観察可能なチャートです。基本的には画面内のぼけの変形具合や得られるぼけの傾向などを解説していますが、見る方によっては、さらに多くの情報が得られる実写チャートとなっています。
はじめて見る各チャートに最初は戸惑うかもしれませんが、最初は自分のレンズでぼかすなら、このF値、シャープに撮るならこのF値といった情報だけでも読みとっていただければと思います。数多くのチャートをみていただくうちに、それぞれのレンズの描写の違いが読み取っていただけるとようになるはずです。
「レンズデータベース」シリーズは、カメラとレンズの組み合わせで実際に撮影すると結果をどうなるかという、実写の結果をもっとも重要視して制作した個々のレンズの個性を把握するためのレンズデータ集になっています。ややマニアックな部分もありますが、今後とも多くレンズの情報を公開していきますので、ぜひご覧ください。
●著者略歴
企画・編集・著:齋藤千歳
北海道・千歳市を中心に活動したい元・月刊カメラ雑誌編集者。1975 年生まれ。電子書籍で地方から出版活動ができないかを模索中。アマゾンKindle ストアにて、カメラ撮影テクニック解説の「ぼろフォト解決シリーズ」、電子写真集「Foton」シリーズを出版中。
監修・著:小山壯二
株式会社プロテック代表取締役・倉敷芸術科学大学講師
いち早くデジタルフォトに取り組み、画像処理前とアナログ時代に培った撮影テクニックで、精一杯写真を撮影する。テスト記事を中心にカメラ雑誌への執筆も数多くこなしてきた。最近はパノラマ撮影など、写真に関する好奇心はいまもって旺盛。
デザイン:Inori
北海道生まれ、東京在住のグラフィックデザイナー/ブックデザイナー。都内デザイン事務所を経て現在フリーランス。猫好きが高じて猫の写真を撮りはじめ、「猫びと」シリーズにも参加。写真家・池田エイシュン氏に師事。
※本書は2ページ見開き写真が多数掲載されています。そのため、画面の向きロックは解除して、横向きの見開き表示でご覧いただくことをおすすめします。
シリーズ一覧
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