株式投資羅針盤２０２０年４月版いま買っておきたい特選株波乱相場のなかの金の卵株

「株式投資羅針盤の２０２０年４月版」です。
個人投資家の銘柄発掘のお手伝いのための本としてほぼ毎月初めに出版しています。
この「２０２０年４月版」は２０２０年３月３１日（火曜日）までのマーケットを見て書き始めましたが、
出版までに新しいニュースが出てくればできるだけ反映させるようにしました。

長期投資家にとって、ピンチはチャンス
コロナショックが世界経済に襲い掛かり、株価は大幅に値下がりしています。
だから株式は怖いと思った人も多いと思われますが、ウォーレン・バフェット氏のように逆に虎視眈々とチャンスをうかがっている長期投資家も存在します。

簡単に言えば、他人のピンチは自分にとってはチャンスといえるのが株式市場というものなのです。
数か月も待たずに治療薬が、そして１年後にはワクチンも登場してくる、ということが分かっているこのタイミングは、
１０年に一度、あるいは一生に一度あるかどうかという投資機会と思われます。

「人生１００年の計はやはり株式」
人生１００年という認識が広まってきています。と同時に老後のお金の心配も大きくなってきています。
金融庁の審議会の報告書（いわゆる老後２０００万円報告書）では２０代～５０代までの人たちの老後不安の第一は「お金」となっています。

ゼロ金利が続く中では最も効率が高い金融商品としては株式そのものを保有するか、株式を対象とする投資商品を保有することとなるでしょう。
米国の著名投資家「ウォーレン・バフェット氏」を見ればわかるように、株式は長期運用の対象として最も優れた金融商品のひとつと考えられます。

米国ＮＹダウは（今は値下がりしていますが）この４０年で５００ドルから５０倍以上の２９０００ドル台まで上昇。
かたや日経平均株価は同じ４０年で５０００円が４倍強の２４０００円台と大したことはありません。
（※日経平均株価の最高値は１９８９年末の３８９１５円です）

ただバブル崩壊、リーマンショックを経験した日本企業の体質や稼ぐ力は格段に改善しています。
コロナショックを乗り越えて長期的には日経平均株価の最高値更新も期待されると思っています。
ということで１０年後の日経平均株価は過去最高値の３８９１５円を大きく上回って４～５万円ということも大いにありえます。

「オンリーワン企業株」を持とう
独自のビジネスモデルで成長を続けるいわゆる「オンリーワン企業」の株価は基本的に右肩上がりを続ける傾向が強く、このような銘柄を中心に掲載する姿勢を続けています。
オンリーワンもしくはダントツ企業の株式への注目を続けなくてはいけないと思います。
実際このような企業はいわゆる「テンバガー株（１０倍株）」になる期待も大きいと考えています。
またそういう銘柄の押し目局面は絶好の投資タイミングであると考えます。

この本では中長期的な視点で銘柄（日本株オンリーですが）を選んでいます。
掲載銘柄であっても株価がすぐ値上がりするというものばかりではありませんのであらかじめご了承ください。
この本では良いものは良いということを重視して、できるだけ短期指向に陥らないような銘柄選定を心掛けています。
なおもともと掲載銘柄選定は中・長期指向ということではありますが、短期での成果もまた良しとするものです。

この２０２０年３月版に掲載した銘柄は３６銘柄。
危機に強く、コロナショックからいち早い立ち直りが期待される銘柄を中心に掲載しました。

なお巻末に、３月１６日発売の東洋経済新報社「会社四季報２０２０年第２集春号」より独自基準で選定した銘柄を掲載しました。
波乱相場のなかにありますが「金の卵」は必ずあると考えています。
ご参考となれば幸いです。