著者:二見龍
ページ数:213

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機材の供給、訓練支援のエキスパートであるOTS(オペレーション・トレーニング・サービス)の畠山氏との初めての出会いは、2003年に第40普通科連隊長を拝命して間もない時でした。当時、海外で使用されているダットサイト、スコープなどの光学照準器や射撃訓練用の機材を紹介された時から、17年以上の関係になります。

–目次–
はじめに
1章 陸上自衛隊の現在の状況
 装備品の選定 『20式小銃をどう評価するか』
 現在の陸上自衛隊の状況
 戦闘員育成の考え方
2章 自衛隊・官公庁とOTS
 OTSを立ち上げた理由
 OTSによる自衛隊支援と物品管理検査
 OTSに対する機材ニーズの特徴
 コラム1 《コンバットライト》
3章 自衛隊を応援するOTSに多くの男たちが集う
 OTSの強い分野・得意分野
 人が集まる畠山氏の魅力
 装備類の目利きがいない
 4章 OTSの公務員への機材支援の変遷
 市街地戦闘訓練の開始から市街地戦闘訓練最盛期(2001年~2006年)
 高強度訓練(陣地防御・陣地攻撃)へ軸足を戻した時期2006年~現在まで
 ゲリラの掃討をするための包囲環の形成
 ピック 今だから笑える話
 コラム2 《ダットサイト》
5章 どのような機材を装備していくべきか
 どのように部隊・隊員を育成していくか
 倍率付き光学照準器(ライフルスコープ)
 サプレッサー
 コラム3 《サプレッサー》
 銃手入れ具
 コラム4 《銃手入れの仕方》
 サーマル
6章 諸外国で進んでいる器材
 器材の良し悪しを見分けるポイント
 ITARに気をつけろ
 スイスの信頼性
7章 電動ガンによる訓練の有効性
 電動ガンを使用した訓練の有効性
 具体的な効果とはどのようなところか
 コラム5 《電動ガンを使用した訓練の必要性》
8章 AASAMに見る陸上自衛隊の進化
 初めてAASAMに参加した時の陸上自衛隊の状況
 本番に強い隊員を作り出す方法
 スコープの能力を知る
 情報発信をせず特定の部隊にだけでクローズしてしまう訓練に関する情報
コラム6 《AASAM》
9章 今後のOTSの訓練支援の方向
おわりに

畠山氏の活動は、全国の陸上自衛隊普通科連隊に対する訓練機材の供給と訓練支援にとどまらず、その活動は警察、海空自衛隊、海保に及びます。そして、OTSは、実戦環境に耐えうる信頼性の高い最新の機材を供給し続けています。
各種オペレーションを行う部隊、徹底した実戦的な訓練を行う部隊・隊員で、彼を知らない人はいないと思います。
畠山氏は、長年地道に意欲の高い部隊・隊員へ寄り添うように世界標準の個人装備や訓練機材の支援をしてきたからです。

そして、射撃用機材、訓練機材の支援を通じ、部隊・隊員の戦闘能力向上のため一生懸命貢献する姿勢は今も変わりません。
最近のAASAM(オーストラリアにおける射撃競技会)での陸上自衛隊の好成績には、OTSの支援が貢献しているのではないでしょうか。
畠山氏は隊員の話をよく聞き、改善の糸口を見出し、訓練に必要な資材の貸し出しや支援を行い、部隊が強くなったり、AASAMや他の射撃競技で素晴らしい成績を残したり、隊員が成長すると、自分のことのように喜びます。

畠山氏との対談は、実戦に強い部隊・隊員を支援してきた仲間として熱く語り合う対談となりました。今回の対談は、内容の濃い情報を提供できるものになったと思います。

二見龍レポート#11『世界標準の訓練をささえるOTS』をお楽しみ下さい。

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