著者:新井 政彦
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江戸の天才少年棋士が令和で無双する

正徳元年11月9日。次期名人を争う渦中にいた天才少年棋士・伊藤印達は、日本橋駿河町の呉服屋に仕立てが終わった小袖と羽織を引き取にいく途中だった。

「悪いことは言わねぇ、巾着を置いてさっさと失せな」

腰に太刀を帯びた男たちに取り囲まれた印達は生い茂るススキのなかに飛び込んだ―。

眼を開けるとそこは令和2年の東京。あらゆるものが江戸とは違う世界だった。

15歳で肺結核のため夭逝した実在の将棋指し・伊藤印達が、死の1年前に羽生善治、藤井聡太が生きる現代にタイムスリップしたら・・・。

『時空棋士』で将棋ペンクラブ大賞優秀賞を受賞した新井政彦による、新しいタイムスリップ将棋小説!

●目次
第一章 令和へ
第二章 タイムパラドックス
第三章 峻王杯

●著者
1950年生まれ。埼玉県出身。中央大学文学部卒業。
学習塾経営の傍ら、35歳のとき小説を書き始める。
1999年『CATT―託されたメッセージ』で第16回サントリーミステリー大賞優秀作品
賞受賞。
2000年『ネバーランドの柩』で第17回サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞。
2005年『ユグノーの呪い』で第8回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー。
『ノアの徴』『硝子の記憶』『手紙』(いずれも光文社)を著している。
学生時代から将棋に親しんでいたが、ある日突然「将棋小説が書きたい」と思い立ち、2020年1月に自身初の将棋小説『時空棋士』(マイナビ出版)を上梓した。

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