著者:稲山 巧
ページ数:168

¥500¥0

【ペーパードライバーのための運転の教科書】

はじめに

10~20代で運転免許を取ったという方は多いと思いますが、免許を取ってそのまま車の運転をし始めたという方は割と少ないと思います。今まで車が全然必要なかった、車は欲しかったけど学生だったから買えなかった、そもそも車に興味がなかったなど車を運転してこなかった理由は人それぞれではないでしょうか。「一生、運転なんてしないと思っていた」と私のスクールに申し込みに来るお客様も口をそろえてそうおっしゃいます。人生は何が起こるか分からないとよく言いますが、就職や転勤、結婚や出産などの人生の節目で突然車の運転をしなければならなくなる時があります。しかし、そういった差し迫った状況になったとしても、免許を取ってから何年も車を運転していない方にとっては一歩踏み出すだけでもとても勇気がいると思います。
私は普段、ペーパードライバーの方を相手に出張レッスンを行っています。レッスンをする時にいつも心掛けているのは、運転に対して前向きになれるようなアドバイスをすることです。ペーパードライバーの方にとって久々の運転は不安しかないと思います。その不安な気持ちを少しでも和らげることが自分の役目だと思います。私は車の運転には自信がありますが、文章能力は完全に初心者マークです。何かと至らぬ点があるかと思いますが、日本全国のペーパードライバーを救いたいという想いでこの本を作りました。この本を読み終えた時に「これならペーパードライバーどうにかなるかも!」と前向きな気持ちになって頂けたら嬉しいです。


目 次

1冊目【ペーパードライバーのための運転の教科書】

はじめに

第1章 ペーパードライバーが抱える悩み

1.ブランクが長くても運転できるようになるのか
2.どんな練習をすれば運転が上手くなるのか
3.車の運転が怖くて一人で運転できない
4.車の運転に向いていない
5.車を持っていないので練習できない

第2章 ペーパードライバーを克服する方法

1.家族や知り合いに教えてもらう
2.自動車学校のペーパードライバー講習
3.出張型のペーパードライバースクール

第3章 運転姿勢と運転装置の取り扱い

1.チェンジレバーの役割
2.駐車ブレーキ
3.ウィンカー、ベッドライト、ワイパー
4.運転姿勢とバックミラーの調節
5.エンジンのかけ方と発進停止

第4章 すぐに役立つ交通ルール講座

1.信号の意味
2.車線通行帯の使い方
3.交差点の通行方法
4.標識と標示
5.駐車と停車

第5章 安全運転の知識

1.信号の変わり目
2.交差点を右折する時
3.歩行者や自転車
4.住宅街
5.車間距離
6.進路変更
7.雨の日の運転
8.セルフスタンド
9.あおり運転

第6章 車庫入れの方法

1.車庫入れが難しい理由
2.後退する時のハンドル操作
3.後退の動き方の特徴
4.車庫入れの手順

第7章 自力でペーパードライバーを克服する

1.広い駐車場で基本操作の練習
2.交通量の少ない道路で交差点の練習
3.二車線以上の道路で進路変更
4.交通量の少ない住宅街の走行
5.車庫入れの練習
おわりに

2冊目【車庫入れ完全攻略本】

はじめに

第一章 なぜ車庫入れは難しいのか

(1)四輪車の構造的な問題点
(2)四輪車と自転車との関係性
(3)運転免許制度の問題点

第二章 後退操作のメカニズム

(1)前輪の向きと動き方
(2)ハンドルの回転数
(3)内輪差と外輪差
(4)後退時の安全確認

第三章 効果的な練習方法

(1)ハンドルをまっすぐの状態に戻せるように
(2)狙った場所にバックできるように
(3)直角バックの曲がり具合を掴めるように
(4)幅寄せができるように

第四章 車庫入れの練習をする上での注意点

(1)車庫入れの練習をする場所
(2)輪止めについて
(3)練習相手は選んだ方が良い
(4)車庫入れはすぐに上達はしない

第五章 車庫入れの手順

第六章 車庫入れの応用テクニック

(1)特殊な駐車場での駐車方法
(2)有料駐車場での車庫入れ
(3)立体駐車場での車庫入れ

おわりに

第1章 ペーパードライバーが抱える悩み

久々に車の運転をしなければならなくなった場合に色々な悩みや疑問が出てくると思います。どうにかしなければいけないとは頭では分かっていても、その悩みや疑問が大きな障害となってなかなか気持ちが前に動かない。時間の経過と共に悩んでいたこと自体も忘れてしまって、気が付いたら何年も放置してしまったというのはよく聞く話です。
私のスクールのお客様からも運転に関する相談をよく受けます。自分一人で悩みを抱えてしまうと解決の糸口が見つからず途方に暮れてしまいますが、何気なく誰かに相談してみた時に「そんな簡単なことだったんだ」と気づかされることってありますよね。ここでは、私の今までの経験からペーパードライバーの方が抱えやすい悩みや疑問をいくつかピックアップしましたので参考にしてください。

・ブランクが長くても運転できるようになるのか
・どんな練習すれば運転が上手くなるのか
・車の運転が怖くて一人で運転できない
・車の運転に向いていない
・車を持っていないので練習できない

1.ブランクが長くても運転できるようになるのか

“ペーパードライバー歴の長さは関係ない”

この疑問を持っている方はかなり多いのではないでしょうか。エンジンのかけ方ってどうだっけ?アクセルペダルはどっちだっけ?となってしまうのはペーパードライバーあるあるです。特にペーパードライバー歴が10年以上ともなるともう一度自動車学校に通い直して一から練習しないと無理なんじゃない?と心配になりますよね。実はそんな心配はしなくても大丈夫。私は自動車学校で指導員をやっていましたが、初めて車を運転する人とペーパードライバーの人では上達するスピードが全く違っていて、ペーパードライバーの方が断然上達は早いです。昔取った杵柄ということわざがありますが、人は過去に体験していたことは時間が経ってもそう簡単には忘れません。

【車庫入れ完全攻略本】

はじめに

車庫入れが苦手、嫌いという方はとても多いと思います。この本に辿り着いたあなたも車庫入れについて何か悩みを抱えているのではないでしょうか。私は普段、ペーパードライバーを相手に運転を教える出張型のペーパードライバー講習を行っていますが、お客様の中でも車庫入れを苦手としている方は本当に多いと実感しています。車庫入れは1日や2日で出来てしまうような簡単な技術ではなく、どうしても地道な練習が不可欠となります。それ故に車庫入れがなかなか上達しない状況に「自分には車庫入れのセンスがない」と思い込んでしまい途中で挫折してしまうことが多いと感じます。

個人的な意見になりますが、車庫入れに「センス」は関係ないと思います。なぜなら、車庫入れを最初からスイスイこなしてしまうような方に今までに出会ったことがないからです。私は自動車学校の元指導員で今までたくさんの教習生を見てきましたが、どんなに運転が向いていそうな教習生でも後退操作となると面白いくらいに出来なくなります。では、車庫入れには何が必要なのか?それは「知識」と「経験」だと私は信じています。さらに言えば、この「知識」と「経験」は習得する順番も大切で、「知識」を習得した後に「経験」を積み重ねていくのが一番効率的に車庫入れ技術が上達していきます。特に「知識」が備わっていない状態で見様見真似で練習をしてしまうと全く車庫入れ技術が上達せず、それが「自分には車庫入れのセンスがない」という勘違いに繋がってしまいがちなのです。
大切なことなのでもう一度言いますが、車庫入れに「センス」は関係ありません。まずは車庫入れに必要な「知識」を身に付けることから一緒に始めてみませんか。

第一章 なぜ車庫入れは難しいのか

みなさんは、そもそもなぜ車庫入れは難しいのかを深く考えてみたことはあるでしょうか。一般的な普通乗用車の場合、車輪が4つあって、ハンドルを回せば前輪の向きが変わり、車が曲がっていくというとてもシンプルな乗り物です。車輪の数や車体の大きさなどを除けば動く仕組み自体は子供の頃から乗っている自転車と何ら変わらないですよね。私が自動車学校で指導員をやっていた頃も、車を発進させて場内コースのカーブを曲がることくらいは運転の練習を始めた初日の教習生でもある程度できるようになります。

【プロフィール】

稲山 巧
愛知県内の自動車学校で10年以上指導員として勤務しておりました。
<経歴>
1980年生まれ 愛知県小牧市出身
H14.3 名古屋経済大学経済学部消費経済学科 卒業
H14.3~H24.10 株式会社星が丘自動車学校 勤務
H26.10~H30.4一般財団法人愛知県交通安全協会一宮自動車学校 勤務
H30.6 運転教室スタートライン 開業
<資格>
普通自動車指導員資格/普通自動車検定員資格/中型自動車指導員資格

シリーズ一覧

 

  Kindle Unlimitedは、現在30日間無料体験キャンペーンを行っています!

この期間中は料金が980円→0円となるため、この記事で紹介している電子書籍は、すべてこのKindle Unlimited無料体験で読むことが可能です。

Kindle Unlimited 無料体験に登録する