クロスワード自動生成の世界 第八版

この書籍について コンピューターとソフトウェアの発展とともに、クロスワードパズルの自動生成という新しい分野が登場しました。今やクロスワードパズルの市場は全世界で2500万人を上回り、コロナ禍の遊びとして注目されています。 この書籍では、コンピューター研究家の片山博文MZ（かたやまひろふみエムゼッド）が開発した「クロスワード ギバー」というフリーソフト（無料アプリ）を中心にクロスワード自動生成の使用方法や技術的な背景を解説します。 自動生成というと難しいかと思われますが、今や簡単なパソコンの操作でクロスワードを自動生成できるようになっています。 Windowsパソコンをお持ちであれば是非とも新しい技術をその目でご確認下さい。 基本情報処理技術者 片山博文MZ 2022年2月26日 免責事項 – この書籍の内容の完全性・正確性・妥当性・即時性については、著者は責任を負いかねます。あらかじめご了承下さい。 – ソフトウェアの仕様およびアルゴリズムは、変更されることがあります。 – この書籍に含まれている商標は、その商標を持つ会社の商標です。 クロスワード ギバーとは何か 「クロスワード ギバー」は、片山博文MZが開発した、Windows用のクロスワード自動作成ソフトです。無料アプリで、クロスワードを自動生成できます。アプリ（application）というのは、直訳すると「応用物」となりますが、パソコンで動作するプログラムのことを意味します。「ギバー」（giver）というのは、「パズルを提供する者」を意味します。 クロスワードを作成するのは本当に大変です。マスが埋まらなかったり、当てはまる単語が見つからずに、未完成でやり直しになったり。でも「クロスワード ギバー」ならマスを自動で埋めてカギも内蔵辞書で作ってくれます。 最新のクロスワード ギバーのバージョンは、4.9.1です（2022年2月現在）。 必要条件 ここでは、クロスワード ギバーを使うために必要な条件について解説します。 OSの必要条件 「クロスワード ギバー」は、Windowsパソコンで動作するソフトウェアです。 WindowsというOS上で動作します。つまり、MacやLinuxではこのソフトは動作しません。 OS（Operating System; 基本ソフト）とは、アプリ（プログラム）を動かす基本となるソフトウェアです。 プロセッサ（CPU）の必要条件 CPU（中央処理装置）は最低でもIntel Core i5以上の性能（2.5GHz以上、2コア以上）を持たなければいけません。 32ビットよりも64ビットのCPUを推奨しますが、OSとCPUのビット数はそろえる必要があります。 メインメモリーの必要条件 メインメモリー（主メモリー）は、素早く計算をするために必要な記憶装置です。 メインメモリーの容量は4GB（ギガバイト）以上でなければいけません。十分なメモリーがなければ生成に失敗します。 ストレージの必要条件 ストレージは、電子ファイルを保存するために必要な記憶装置です。 ストレージは、容量200GB以上のSSD（エスエスディー）を推奨します。ハードディスクは非推奨です。 ネットワークの必要条件 パソコンはインターネットに接続できなければいけません。 WiFi（ワイファイ）かLAN（ラン; Local Area Network）に接続することでインターネット接続が可能です。