著者:井口 恭一
ページ数:458

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[商品について]
―「自分らしく生きる」力を回復させるために―
寝たきりやそれに準じる人を減らすための取り組みにおいては、目的を達成するための一貫した理論・方法が不可欠となる。障害をもった人の生活や人生にとって、自分らしく生きていくことは何より大切なことであり、そのためには地域リハビリテーションやノーマライゼーションの考えのもとに行うケアが重要となってくる。本書では、理学療法士として多くのリハビリテーションに携わり、行政の立場からの老人保健法の機能訓練事業マニュアル作成や老人保健医療総合対策開発事業の実践にも関わってきた著者が、寝ている段階から地域リハビリテーションの思想に基づいたケアに始まり、運動や日常移動動作の実践法、寝たきりからの解放、閉じこもりから外へ出ていくという一貫した流れの中で、障害の回復・改善を促し、ケアを楽にして寝たきりや閉じこもりを減らすための方法を提案する。保健師や看護師、ホームヘルパー、そして家族の方々にとっても有用な内容となっている。

[目次]
まえがき
序  章 寝たきり状態の人の自立へ向けた介護とは
Ⅰ 介護者の心得
a.援助の目標である“自立”とは
b.自立への援助の本質
Ⅱ 患者と自立
a.日常生活活動・動作;ADL
b.生活の質;QOL(一般的に)
第1章 寝たきり状態の人のケアと訓練
Ⅰ 安静臥床期の状態と寝たきり状態
a.安静臥床とは
b.病気が人に与える精神的影響
c.老化の身体的影響
d.高齢者の病気の特徴
Ⅱ 寝たきり状態の人の抱えやすい心身の問題
a.寝たきりの身体的影響
b.寝たきりの精神的影響
Ⅲ 寝たきり状態の人のケア上の注意点
a.介護する側の態度
b.ケア上の注意点
Ⅳ 寝たきり状態の人に必要なケアと訓練
a.住環境の整備
b.衣服・寝衣の選択と交換
c.清潔の援助
d.食事の援助
e.排泄の援助
f.姿勢と体位
g.運動・訓練の進め方
h.合併する疾患,随伴する症状に対するケア
i.日用品・ケア用品
第2章 臥位期・座位移行期の人のケアと訓練
Ⅰ 臥位期・座位移行期とは
a.臥位期・座位移行期の特徴
b.障害の種類
Ⅱ 臥位期・座位移行期の人の抱えやすい心身の問題
Ⅲ 臥位期・座位移行期の人のケア上の注意点
a.臥位期・座位移行期の人の行動目標
b.寝返り,起き上がり動作の基本
c.臥位期・座位移行期のケア
Ⅳ 臥位期・座位移行期の人に必要なケアと訓練
a.住環境の整備
b.衣服・寝衣の交換
c.清潔の援助
d.食事の援助
e.排泄の援助
f.移動の方法
g.運動・訓練の進め方
第3章 座位期・立位移行期の人のケアと訓練
Ⅰ 座位期・立位移行期とは
Ⅱ 座位期・立位移行期の人の抱えやすい心身の問題
Ⅲ 座位期・立位移行期の人のケア上の注意点
a.座位期のケア
b.立位移行期のケア
Ⅳ 座位期・立位移行期の人に必要なケアと訓練
a.住環境の整備
b.衣服の交換
c.清潔の援助
d.食事の援助
e.排泄の援助
f.移動の方法
g.運動・訓練の進め方
h.慢性疾患,随伴する症状に対するケア
第4章 立位期の人のケアと訓練
Ⅰ 立位期とは
Ⅱ 立位期の人の抱えやすい心身の問題
Ⅲ 立位期の人のケア上の注意点
a.立位期のケアと訓練
b.歩行が可能になった時期のケアと訓練
Ⅳ 立位期の人に必要なケアと訓練
a.住環境の整備
b.清潔とみだしなみへの援助
c.移動の方法
d.運動・訓練の進め方
e.役割をつくる
付  録
Ⅰ 運動器(骨・関節・筋肉)などの老化と対応
Ⅱ 運動機能・能力の評価
a.機能評価の方法
b.各種評価法の内容と進め方
Ⅲ 介護者のための腰痛防止
a.腰痛を起こす原因
b.腰痛防止の方法
Ⅳ 在宅でのケアを助ける社会資源
Ⅴ 地域リハビリテーション
〈引用・参考文献〉
著者略歴

[出版社からのコメント]
支援をすることで自立の芽を摘み取ってはならないという視点は、介護に関して生じる様々な問題を考えるうえで欠かすことができないと思います。その取り組みは決して簡単なことではありませんが、家族を含め介護に関わる方々に共通の思いとして浸透し、年齢や障害にかかわらず「自分らしく」生きることができる社会の実現に向けて少しずつでも動き出す、その一助として本書を多くの方にご活用いただければ嬉しく思います。

【著者略歴】
井口恭一(いぐち・きょういち)

昭和22年8月13日 熊本県八代市に生まれる
昭和41年 熊本県立八代高等学校卒業
昭和45年 国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院 理学療法学科 卒業 同年理学療法士免許取得
昭和45年 医療法人甲州中央温泉病院に就職
昭和57年 医療法人聖十字会西日本リハビリテーション学院教育部長
昭和58年 山梨県厚生部保健予防課老人保健担当(機能訓練マニュアル作成)
昭和59年 医療法人甲州中央温泉病院理学療法科長
昭和63年 同上(甲州リハビリテーション病院改名)リハビリテーション部長代理
平成5年 医療法人景雲会春日居リハビリテーション病院 リハビリテーション部総部長
平成18年 医療法人立星会 介護老人保健施設甲府南ライフケアセンター 副施設長 リハビリテーション科
現在に至る

■学会・社会活動
○日本公衆衛生学会員(H18年まで)
○日本理学療法士協会員(H23年まで)
○介護支援専門員(H10 年)(県実務研修・MDS担当)
○信州大学医療短期大学部 理学療法学科非常勤講師 (H5~15 年まで)
○帝京医療福祉専門学校 理学療法学科非常勤講師 (H7~17年度まで)
○県立看護短期大学 リハビリテーション看護学非常勤講師(H7~16年まで)
○山梨県介護実習普及センター 介護講座講師(H8〜現在)

■著書
1. 脳卒中のホームエクササイズ 医査薬出版 1974
2. 家庭看護と運動療法 健友館 1981
3. 慢性化した脳卒中の家庭内訓練 創造出版 1989
4. 絵でみる寝たきり防止 メヂカルフレンド社 1990
5. 腰痛を運動で治す 三輪書店 1990
6.イラストレイテッド 腰痛を治す ユリシス出版 1991
7.イラスト・わかりやすい移動の仕方 三輪書店 1993~
8.イラストレイテッド 肩凝り・五十肩を治す ユリシス出版 1993
9. 自分で治す特効腰痛校法(共著) 家の光協会 1994
10. 寝たきりにさせないケアと訓練1,2版 メヂカルフレンド社2000
(11. 機能訓練事業マニュアル 山梨県厚生部 1983)

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