著者:ジェームズ・ロリンズ
ページ数:362

¥792¥0

内容紹介
もしタルタロスを目覚めさせたのならば、
それは最後の目覚めとなり、
次の眠りは永遠のものになるであろう……

ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』は空想の産物なのか?
それとも真実なのか?

世界35カ国で翻訳、全世界累計2,000万部突破
ベストセラー・シリーズ最新作!

■歴史的事実から──ホメロスによる二大叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』
ホメロスが実在の人物なのかは疑問がある一方で、物語そのものは実際に起きた大きな戦争を記述したらしいという説は、今では受け入れられている。事実、二作の叙事詩は古代ギリシアの「暗黒時代」として知られ、ギリシアのミケーネ、アナトリアのヒッタイト、そしてエジプトという三つの青銅器文明が崩壊した激動の時代に光を当てている。なぜ、どのようにして、文明の崩壊が起きたのか? 最近の発見から、地中海一帯が立て続けに複数の争いに見舞われたことが明らかになった。戦いが広範囲に及んだことから、一部の歴史家はそれが初めての世界規模での大きな戦争に当たると主張、「第零次世界大戦」とまで呼んでいる。この暗黒時代の争いの多くは謎に包まれたままだが、今では考古学者の間から、この戦いに第四の文明が関与していたとの見解も示されている。その文明はほかの三つの文明を駆逐した後、歴史の流れの中に消えてしまったという。それが本当ならば、その失われた人々は何者なのか? ホメロスの物語はその文明の起源と行方について、手がかりを提供してくれるのか? ――神々や怪物たちの登場する物語のすべてがフィクションだとは限らない……。

タルタロス――
それはギリシア版の地獄であり、
苦痛と苦難の奈落。
そこはハデスの一角で、オリュンポスの十二神に先立つ巨神族の、
タイタンが封じ込められていた場所。
それらはすさまじい力を持つ神々で、炎と破壊の化身……。

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